アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]
鳥取砂丘合同救助訓練
2021年05月06日みなさま、こんにちは。浦富自然保護官事務所の澤です。
夏の砂丘、砂の表面温度は60度近くまで上がります。砂丘を散策中に、熱中症で救急搬送される事故は、気温が温かくなる5月頃より発生し、8月特に多く発生しています。
去年はコロナ緊急事態宣言等で観光の方の数も少ない中、年間救急車要請5件、ヘリ要請2件あり、8月には死亡事故が1件ありました。令和元年度は救急車要請20件、ヘリ要請2件でした。
4月27日、鳥取砂丘では砂丘レンジャー、鳥取砂丘ビジターセンター(以下:ビジターセンター)、自然公園財団及び鳥取県消防防災航空隊との合同救助訓練が行われました。
砂丘レンジャーとは、鳥取砂丘の利用者の方への解説指導、落書きやゴミのポイ捨てに係る巡視活動を行う鳥取県の職員です。
合同救助訓練は実際の状況を想定し、場所を変え2回行われました。
【訓練状況1の場合】
9:08 訓練開始
9:09 体調不良者発見 119番通報
9:26 上空に消防ヘリ到着
9:36 救急隊要救助者に接触
9:48 消防ヘリへピックアップ開始
9:50 消防ヘリ離脱
現地では、砂丘レンジャーとビジターセンタースタッフが、観光客の安全確保のための誘導や、訓練中であることの周知にあたり、無事に終了しました。
【救助を呼ぶ際には】
・119番へ連絡し、海から○○m、オアシスから西に○○mなど、目印となるものから救助者の位置を伝え る。砂丘内には100m間隔で杭が立てられてるので、杭の番号を伝えると伝わりやすい。
・ヘリが到着するまでに、救助者のまわりのゴミや人をよける。
(ヘリの風で飛ばされたゴミによるケガを防ぐため。)
砂丘へ行く時には、
必ず飲み物を持って、こまめに水分補給して下さい。
砂丘内は休憩しながらゆっくりと楽しんで下さい。
日差しの強いときは、帽子も必須です。
体調がすぐれないときには、決して無理しないで下さい。
安全に気をつけて、鳥取砂丘をお楽しみください。
【ハマニガナの花が咲き始めていました】