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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

鳥獣保護区の制札の点検

2021年03月08日
吉野 早川諒介

 皆さまこんにちは。吉野管理官事務所の早川です。

 先日、国指定大台山系鳥獣保護区における制札の点検を行いました。大台山系鳥獣保護区は鳥獣の大規模生息地として環境省が指定している鳥獣保護区になります。その指定された区域を示すため設置された看板を制札と言い、鳥獣保護区の境界沿いや歩道などに設置されています。制札は土砂崩れ等で消失している場合があるため、巡視を行っております。

 鳥獣保護区には、鳥獣保護区と特別保護地区に分かれており、従って、鳥獣保護区と特別保護地区の2種類の制札があります。どちらの保護区も鳥獣の捕獲が禁止されており、野生鳥獣の特に重要な生息場所になります。特別保護地区では、工作物の建築や木竹の伐採等も規制されています。

 今回の制札点検は大台ケ原の川上辻からスタートし、大台辻を経て大杉谷の林道までの行程になり、総距離は往復18㎞となりました。当日は晴天で前日の降雪により程よく積雪していました。保護区には野鳥だけでも多くの種類が確認されており、令和3年度の目標として、野鳥の鳴き声だけで種類がわかるように頑張りたいと思います。

鳥獣保護制札 特別保護地区(制札)

(制札、鳥獣保護区)            (制札、特別保護地区)

(設置されている、様々な野鳥の鳴き声を紹介した案内板)

(設置されている、様々な野鳥の鳴き声を紹介した案内板)

 登山は風景だけでなく、鳥類の鳴き声、動物の足跡などに注目をすることで、普段とは違った視野で楽しむことができると思います。