アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]
前鬼三重滝の巡視報告
2020年08月11日皆様、初めまして。5月から新しく吉野管理官事務所(大峯・吉野山・大杉谷地区担当)のアクティブ・レンジャーとして着任を致しました早川(はやかわ)と申します。どうぞ、よろしくお願いいたします。
吉野に来てからは、コロナウイルスの影響でなかなか巡視ができませんでしたが、緊急事態宣言も解除された後、大峯山系(八経ヶ岳・前鬼三重滝)・大台ヶ原・吉野山などを巡視しました。普段から、登山が趣味で多くの山を登ってきました。今後の目標は、全国の100名山を制覇したいと考えております。近々、大峰山系や大杉谷の山特集もしていきたいと考えております。
また、ロードバイクも趣味で淡路島一周・琵琶湖1周などにも行きました。毎年、大台ヶ原で行われる令和2年度ヒルクライム大台ヶ原はコロナウイルスのため中止となりましたが、令和3年度のレースには出場したいと考えております。ただ、坂は苦手で平地のほうが好きですが。レースに出場しない場合でも、大台ケ原ドライブウェイは大パノラマが広がり最高の景色を楽しむことができ、おすすめのスポットです。
5月29日、奈良県の南東部、下北山村の、小仲坊(おなかぼう)から垢離取場(こりとりば)を経由して、前鬼三重滝(ぜんきみかさねのたき) に至る登山道を巡視しました。途中にある、エメラルド・グリーン色に輝く美しい淵「垢離取場」の景色に言葉を失いました。多くの、美しい景色をこれまで見てきましたが、ここまで水面に映る鮮やかなグリーン色は初めてでした。今回は、水量は少なかったですが、前日に雨が降った場合などは、水位が上昇し徒渉を伴うので、着替え、タオル等の備えが必要です。
*垢離取場:垢離(こり)とは身についた罪・穢(けが)れという意味になり、修験道の行者さんたちが、この淵に浸かり心身の浄化を祈るための場所となっています。
最終目的地の三重滝は、壮大で絶景な光景となります。この規模の大きさの滝を間近で見たことがなかったので、滝の素晴らしさを改めて肌で感じることができました。三重滝は落差約40m級の3連瀑(下から不動滝・千手滝・馬頭滝)からになります。奈良県には、多くの滝があり、日本の滝百選にも選ばれている名瀑もあります。今後、滝に特化した滝特集もしていきたいと考えております。
今回初めて前鬼三重滝に行きましたが、コース難易度は中級者以上でした。岩場もあり石は滑りやすくなっていますので転倒の注意が必要です。登山道は標識やテープによる誘導もありますが、迷いそうな場面もありましたので、事前のルート確認、地図の携行が必須です。
下北山役場:http://www.vill.shimokitayama.nara.jp/
*道路の通行止め情報、前鬼三重滝の登山ルート情報など