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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

春の大台ヶ原

2020年07月01日
吉野熊野国立公園 小川 遥

 皆さま、こんにちは。吉野の小川です。

梅雨に入り暑さも増す季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

この時期といえば、やはり梅。今年は残念なことに収穫に行けませんでしたが、以前漬けたシロップや梅酒がどれほど美味しくなっているのか気になる頃合いです。どきどきしながら開封してみようかなと思いつつも、もう少し漬けておこうかと見計らう日々を送っております。

 さて、新型コロナウイルス感染症の影響のため、開山以降しばらくは皆さまに楽しんでいただける機会が少ないまま、大台ヶ原は初夏を迎えました。そこで、本日は、遅ればせながら春に見られた大台ヶ原の自然を振り返り、少しでも皆さまに雰囲気をお伝えできればと思います。

 4月半ば開山直後の大台ヶ原は、樹木の葉はまだ出ておらず、残雪が所々にあり、霜が降りる日もあるなど若干冬の様相を残しています。しかし、地表では草花が咲き始め、春の訪れが感じられました。

霜柱

ヒメミヤマスミレ

ワチガイソウ

霜柱

ヒメミヤマスミレ

ワチガイソウ

 時には動物たちの姿が歩道沿いでも見られ、木々も芽吹いて花が咲き、鳥がさかんに囀り、更ににぎやかな森となりました。

カマツカ

ヤマツツジ

サラサドウダン

カマツカ

ヤマツツジ

サラサドウダン

アナグマ

ニホンリス

エゾハルゼミ(羽化)

アナグマ

ニホンリス

エゾハルゼミ(羽化後)

 全体的にシロヤシオやシャクナゲの花の付きは少なめでしたが、東大台西大台ともに美しい新緑となり、今は、梅雨ならではのしっとりした深い緑の森が広がっています。

シャクナゲ

シロヤシオ

バイケイソウ群落(西大台)

シャクナゲ

シロヤシオ

バイケイソウ群落(西大台)

 これから本格的な夏に入ると、標高が高めとはいえ、大台ヶ原も天候によっては暑い日が多く、特に東大台は日を遮るものがない場所もあります。体調には十分ご注意の上、熱中症対策のご準備をお忘れないよう気をつけてお越しください。

【ビジターセンター利用におけるお願い】

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、皆さまに下記のご協力をお願いしております。

・発熱や咳・咽頭痛などの症状がある場合、入館はお控えください。

・館内では、ご自身のマスク着用をお願いいたします。

・館内では、他の利用者の方と一定の距離をお保ちください。

そのほか、混雑時には入館規制など適切な利用の呼びかけをさせていただく場合があります。ご不便をおかけしますが、ご理解くださいますようお願いします。

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大台ヶ原登録ガイド

環境省では、大台ヶ原をより深く楽しく安全に満喫いただくために、大台ヶ原登録ガイド制度を運用しております。ガイドを選んで、是非自分だけの大台ヶ原をカスタマイズしてみてください。