アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]
2020年!大台ヶ原の恵方
2020年03月05日日が経つのは早いもので、年が明けたと思っているうちに3月に入りました。2月の節分ではその時期にしか並ばない恵方巻きを食べることができたので、2020年も良い年となる予感がしております。
そこで今回は、今年大台ヶ原に来られる皆さまにとっても、より良い年となりますよう願いを込めて、2020年大台ヶ原の恵方をご紹介します。
今年の恵方は西南西ということですので、地図とコンパスを使い、大台ヶ原における大体の方角を確認すると・・・。東大台の中でも一押しスポットである、大蛇嵓(だいじゃぐら)がありました!
大蛇嵓と聞くと、下記中央の風景を見たことがある方が多いのではないでしょうか。実はこちらは、大蛇嵓先端に立って前方を見た時に斜め下にある、不動返しと呼ばれる突き出た地形です。大蛇嵓は皆さんが立つ岩場の場所になります。
2020年大台ヶ原の恵方 |
大蛇嵓から見た不動返し |
大蛇嵓に立った視点 |
向かって右側には切り立った岩壁である蒸籠嵓(せいろぐら)がそそり立ち、その奥にある緩やかに平らになっていく場所が利用調整地区である西大台、更に見渡していくと正面の竜合尾根(りゅうご(う)おね)に続いていきます。西大台方面には遠目で小さいながらも、2つの滝(中ノ滝、西ノ滝)を見ることができます。右手奥には、皆さんが登ってこられた大台ヶ原ドライブウェイ、そして、正面奥には近畿最高峰である八経ヶ岳を含む大峰山脈が広がります。竜合尾根の下を流れる川と遠くに見えるダムを挟んだ左手側は、熊野方面に向かって台高山脈がのびています。大蛇嵓は、大台ヶ原が急峻な山に囲まれた準平原という独特な地形をしていることが体感できる絶景ポイントです。
蒸籠嵓の岩壁 |
大蛇嵓から西大台方面 |
大蛇嵓から大峰山脈方面 |
大蛇嵓から台高山脈とダム方面 |
雲に見え隠れする不動返し |
大蛇嵓周辺のアケボノツツジ |
春から夏は色とりどりの花や新緑、秋は紅葉を楽しむことができ、少し霧がでているような時には展望は見えませんが幻想的な雰囲気が漂います。他にも、日出ヶ岳下のテラスで日の出を見てから味わう早朝の大蛇嵓は、個人的に一番のおすすめです。(※日の出前や夕方に山中に入る場合はヘッドライト等の装備をご確認のうえ、足場にご注意ください。)
皆さま、今年の開山が更に待ち遠しくなったのではないでしょうか。4月のドライブウェイ開通後は、是非2020年にしか味わえない大蛇嵓、そして大台ヶ原を楽しみにお越しください。今年も皆さまと大台ヶ原にとってより良いシーズンとなることを願っております☆
【お知らせ】
☆大台ヶ原公園川上線(大台ヶ原ドライブウェイ)通行止め☆
令和元年12月2日(月)15時~令和2年4月17日(金)15時(予定)
上期間中は、冬季閉鎖のため、大台ヶ原山上へ通じるドライブウェイは通行止めです。
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★平成31年4月1日より、事務所の名称が変更となっております★
(変更後)吉野管理官事務所 ←(変更前)吉野自然保護官事務所
住所及び電話番号に変更はありません。引き続きよろしくお願いいたします。