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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

つれもていこら観察会~満天の星空をみよう!~を開催しました

2019年12月16日
吉野熊野国立公園 中村千佳子

 皆さんこんにちは。田辺管理官事務所の中村です。風が一層冷たく、冬らしくなってきました。空が澄んでくる冬は、星もきれいに見え、流れ星を見つけると嬉しくなり願い事をしたくなりますね。

 さて、田辺管理官事務所では、星空観察を通じて光害(ひかりがい)や大気汚染等に気づき、環境保全について関心を深めていただくことを目的として、12月2()にみなべ町にて、つれもていこら観察会~満天の星空をみよう!~を開催しましたのでご報告します。

 当日は、朝から雨が降っていましたが夕方には止み、観察会を行うことができました。

近隣から13名が参加してくれました。

星空観察について講師から解説
星空観察について講師から解説

 はじめに、講師の角田 夏樹氏より、光害(ひかりがい)や星空観察についてのお話しを聞きました。

 今回の観察場所の近くにある千里の浜はアカウミガメの産卵地としても有名で、野生動物は光に引き寄せられたり、逆に夜は光を嫌って逃げていくなどの説明がありました。

 照明にはこういった様々な影響があること、道路・街路などの人工照明の過剰な明るさや不必要な方向に漏れた光はエネルギーの無駄になること、街灯の高さを低くしたりデザインを工夫することで明るさだけでなく周辺環境に配慮した照明が必要であることなど、分かりやすい解説で、星空ガイドとしてのこれまでの活動をお話いただきました。

 次に、星空観察を行う広場へ移動しました。北極星や夏の大三角形、秋の四角形等をレーザーポインターを使って夜空に当てながら星の場所を教えてもらいました。また、大きな望遠鏡で月の表面のクレーターや天の川に集まる肉眼では見えない無数の星々の観察も行いました。

広場での星空観察
広場での星空観察

 参加者からは、「はじめて(大きな望遠鏡で)月や星を見ました。感動しました。」「色んな星をしっかり見られたし、星の名前もよくわかった。」「流れ星を見られて嬉しかった。」「光害についてこれから必要でない光は消そうと思った。」などの感想が寄せられました。

集合写真
集合写真

 これからの季節、共に空を見上げ、自然の光を眺めながら贅沢な時間を過ごしてみませんか?