アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]
よしくまアドベンチャー in 江須崎のふしぎを開催しました
2018年07月10日みなさんこんにちは。田辺自然保護官事務所アクティブ・レンジャーの中村です。
7月に入り、事務所近くの海水浴場では海開きとなり、海水浴を楽しむ人たちが気持ちよさそうに泳ぐ姿を見かけるようになりました。すっかり夏本番です。
さて、7日1日(日)にすさみ町で開催した子どもパークレンジャー事業「よしくまアドベンチャーin江須崎のふしぎ」についてご報告したいと思います。
今回のアドベンチャーは、江須崎の磯の生き物を、遊びながら観察・実験することで身近にある自然に対して興味を持ってもらい、ふれあう機会を作ることを目的として開催しました。当日は梅雨の晴れ間でとても蒸し暑かったのですが、17名の元気なこどもたちが参加しました。
(磯へ行く前の注意) (さっそく、捕まえたよ)
観察時の注意を聞いてから、子どもたちはどんな生き物がいるか調査する為、潮だまりへ向かいました。石をめくって隠れているカニを探したり、たも網で魚を捕まえたり、一生懸命探していました。
(仲間と協力して魚を追い込む)
また、江須崎には国の天然記念物に指定されている「オカヤドカリ」も生息しています。子どもたちはすぐに見つけ、初めて見る小さくて可愛らしい江須崎の住人に顔をぐぐっと近づけて観察していました。
時間が経つにつれ、段々と行動が大胆になり、ナマコを捕まえるべく潮だまりに腰まで浸かっている子どももいました。とても暑かったので気持ちよさそうでした。
(夢中で潮だまりへ入る子) (みんなで捕まえた生き物)
午後からは、海の学習館にて捕まえた生き物を調べました。
(捕まえた生き物を調べます)
ヒトデをモニターに映して、動きを細かく観察すると、小さな足が何本もあり、それらを動かして移動している様子がよくわかります。次に針金で作った輪の上にウニを乗せ、そこをくぐり抜ける様子を観察しました。子どもたちは興味津々で椅子をモニターの近くまで移動し、その様子を見ていました。それから捕まえた生き物を図鑑等で調べて、自分の調査メモに記入してまとめました。
子どもたちからは「オカヤドカリを初めて見て嬉しかった」「他の学校のお友たちができて嬉しかった」「磯のいきものに触れておもしろかった」等の感想が寄せられました。
参加した子どもたちの大半は江須崎を訪れたのが初めてで、磯の生き物とふれあう経験をしたことのない子どもたちでした。子どもたちはまだまだ磯の生き物たちと触れ合っていたかった様子で、また家族を連れて遊びに来てくれるといいなと思いました。
次回は、よしくまアドベンチャー inウミガメ調査隊になろう!の様子をご報告したいと思います。