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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

「熊野の自然」

2018年06月06日
吉野熊野国立公園 岩田佐知代

みなさんこんにちは、アクティブ・レンジャーの岩田です。

四季折々にすばらしい瞬間を刻む吉野熊野国立公園の海岸沿いから一押しスポットの七里御浜を皆さんにご紹介いたします。

七里御浜は、私にとって、幼い頃から波の音を聞きながら遊び育った思い出のある場所であり、ごく当たり前の見慣れた風景となっていますが、「日本の渚百選」、「日本の白砂青松百選」、「21世紀に残したい日本の自然百選」にも選ばれているなど、日本を代表する景勝地の一つです。

防風林が並び玉砂利が敷き詰められた石浜が、熊野市から紀宝町まで約22Km続き、陸からの投げ釣りを楽しみ釣果を狙う都会人が多く訪れるポイントとしても知られています。

灯篭ケ峰より七里御浜の眺め

灯篭ケ峰より七里御浜の眺め

また、絶滅に瀕したウミガメが産卵のために上陸する場所となっていることから、毎年4月には、海岸沿いの自治体、関係者、地域の方々とともに、海岸の一斉清掃を実施しています。

5月1日から9月30日までの期間は、自動車やバイク等の海岸への乗入れを規制して、ウミガメの産卵地の保護を図っています。 

波は、いつもは穏やかですが、台風襲来時等は、時として牙をむき、大波となり、海の怖さを教えてくれます。

荒波に削られて海底が急に深くなっているため遊泳禁止となっている海岸ですが、太平洋を望む雄大な海岸美を眺めながら、都会とは全く違うまったりと穏やかな時の流れを感じることができる場所です。

波打ち際で波の音を聞いてのんびり寝転んでサンシャワーを浴びたり、海に向かって石を投げたり、夜空を眺めスターウォッチングをしたり、きっとリフレッシュできること間違いなしです。さすが・・「よしくま」と感じていただけると思います。

昭和11年2月1日に先人のご尽力により国立公園の指定を受けて80年あまり、大切に保護され、守り伝えられてきた貴重な資源をこれからも後世へと繋ぐお手伝いができればと思っております。

青い海、青い空・・こんな豊かな素晴らしい大自然の中で癒されながらこの地に住んでいる贅沢さ、少しでも皆さんにお伝えできたらと思います。

ぜひ、「よしくま」へお越しください。

お待ちしております。

 

七里御浜                       石浜
夕焼け                        波
サンライズ