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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

ちびっ子砂丘レンジャーへの道2017 第3回を開催しました

2018年01月23日
山陰海岸国立公園 井原早紀

 皆さん、こんにちは。厳しい寒さが続き、山陰海岸国立公園では日本海の大きな波が岩礁に打ち寄せています!

 さて、昨年10月29日に鳥取砂丘で「ちびっ子砂丘レンジャーへの道2017」の第3回が開催されましたので、ご報告します。最終回となる今回のプログラムは、砂丘の保全学習とファットバイク体験、ガイドブック作りです。

 まず砂丘の保全学習では、「落書き」「ゴミ」「草原化」といった美しい砂丘の景観を損ねる問題について学びました。「草原化」というのは、砂丘に本来生えていない外来植物が勢力を伸ばし、砂の移動が減少することで、砂丘本来の植生や、美しい砂の模様が見られなくなってしまう問題です。草原化問題は、すでに学校などで学習して知っている子も多かったようです!

【1991年頃の草原化した砂丘の写真】

【保全学習の様子】

 たくさんのボランティアの方々による除草活動によって、今の鳥取砂丘の姿が保たれているという話を聞いて、「ぼくもボランティアに参加したい!」と言ってくれる子も。 みんな砂丘の問題を解決することを真剣に考えてくれました。

 保全学習の次は、ファットバイク体験です!この日はあいにくのお天気で、野外でのサイクリングはできませんでしたが、室内でファットバイクの試乗体験をしました。ファットバイクは、太いタイヤが特徴の砂の上でも走ることができる自転車です。

 「タイヤが太いので、安定感ばつぐんだった!乗った感じはフワフワしていた。」と、みんないつもの自転車とは違う感覚を楽しんでくれました。今度砂丘に来たときは、ぜひ砂の上を走ってみてほしいです!

 最後に、第1回からの学習や体験を通じて見つけた砂丘の面白さや不思議を訪れる人に紹介しよう!ということで、大きな鳥取砂丘ガイドブックを作りました。

 ガイドブックが完成した後は、発表会!ちびっ子たちの家族や第1~3回でお世話になった講師の先生方に、砂丘の魅力や豆知識を紹介しました。風紋やカヌーの動きなどをお題にしたジェスチャークイズも盛り上がりました!

 みごとに最後までミッションをやり遂げたちびっ子たちは、認定証を受け取り、「ちびっ子砂丘レンジャー」に変身! 砂丘に新たなちびっ子砂丘レンジャーたちが誕生しました。

 砂丘の面白さや不思議をたくさん学んだちびっ子砂丘レンジャーたち。これからもたくさんの人に砂丘の魅力を伝えていってほしいです!