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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

よしくまの海を楽しもう!

2016年06月13日
田辺 都築真子

 皆様、初めまして。新たに田辺自然保護官事務所のアクティブ・レンジャーとして新しく着任致しました都築 真子(つづき まこ)と申します。どうぞ、よろしくお願いいたします。

 梅雨も始まり、蒸し暑い日々が続きますね。

 私の勤務する田辺自然保護官事務所は、昨年4月に開所した新しい事務所です。去年9月、吉野熊野国立公園「よしくま」が、串本町の田の崎から、みなべ町の千里の浜にかけて大きく拡張をしたので、その地域を担当しています。

 拡張域の大部分は紀伊半島南西部の海域です。今回は、最近私が参加した、よしくまの海を楽しむイベントをご紹介します。

 まず一つ目は、南紀熊野ジオパークガイドの皆さんによるジオツアーです。南紀熊野ジオパークのジオサイトの多くは、吉野熊野国立公園の中にあるため、ジオツアーに参加することで、吉野熊野国立公園のみどころを巡ることができます。5月中旬には、白浜町の日置(ひき)で「美熊野 渚ウォーク」という女性のジオガイドさんが企画した、自然の中での癒しをテーマにしたジオツアーがありました。吉野熊野国立公園&南紀熊野ジオパークの志原海岸で、カラーセラピーやアロマセラピー、砂浜を素足で歩いたり、地元の素材を使った藍染め体験や石鹸手作り体験をしました。また、体を動かした後は、地元の食材を使ったおいしいランチもあり、参加者の方々が大満足されていました。

 続いて、5月末には、南方熊楠ゆかりの国指定天然記念物である「神島」(田辺市)にシーカヤックで渡り、浜の清掃活動と漂着ゴミ調査を行う民間団体のイベントに同行しました。参加者の皆さんは、シーカヤックで田辺湾の海を感じながら、神島の歴史や漂着ゴミ問題を学び、地域と自然とのつながりや、地球規模での漂着ゴミ問題について考えるきっかけになったと思います。

 さらに、6月に入ってからは、ナショナルトラスト先駆けの地として有名な「天神崎」(田辺市)で公益財団法人 天神崎の自然を大切にする会の自然観察会がありました。親子づれを中心に約100人という多くの方々が参加し、参加者の皆さんが、ウニやナマコ、カニやエビなどの磯の生き物を自分の手や網を使って捕まえて観察をしていました。分からないことがあれば教えてくれる地元の生物に詳しい先生方のお話に、子供たちが目を輝かせている姿が印象的でした。

 まだアクティブ・レンジャーとして着任して2ヶ月程ですが、よしくまの自然の中で遊び、楽しんでいる方々を見て、改めて国立公園に指定された自然の素晴らしさに気づかされるイベントばかりでした。

もっと多くの方に、よしくまに訪れて楽しんでいただけるよう、私自身も実際に参加して楽しみながらPRしていきたいと思います。

※よしくまでは80周年&拡張を記念して、自然を楽しむイベントをパートナーシップイベントとして位置づけてカレンダーにまとめています。よしくまの山、川、海、それぞれ魅力あふれるイベントを掲載しているので、ぜひHPをチェックしてみてください☆

イベントカレンダーHP :http://kinki.env.go.jp/to_2016/8024.html