アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]
盛り上がろう「よしくま」in2016
2016年05月11日今年も、山登りの季節が始まりました。吉野熊野国立公園内でも、登山道やドライブウェイが開通し、多くの人が山に出かけることでしょう。
そんな吉野熊野国立公園ですが、今年はおめでたいことが既に二つもありました。まずは、今年の3月にユネスコエコパーク(生物圏保存地域 Biosphere Reserves)の大規模拡張登録が認められました。ユネスコエコパークとは、生態系の保全と持続可能な利活用の調和を目的とし、保護・保全だけでなく自然と人間社会の共生を目指すものです。現在、日本のユネスコエコパークの登録件数は、7件です。これまでは、「大台ヶ原・大峯山ユネスコエコパーク」でした。そこに、大杉谷を加え、範囲を拡張し、「大台ヶ原・大峯山・大杉谷ユネスコエコパーク」として生まれ変わりました。こんな幟が関係市町村の道路や施設で見ることができます。探してみるのもおもしろそうですね。
二つ目は、今年の2月に、吉野熊野国立公園が指定80周年を迎えました!国立公園に指定されたのは1936年(昭和11年)です。同時に指定された国立公園は、十和田国立公園(現:十和田八幡平国立公園)、富士箱根国立公園(現:富士箱根伊豆国立公園)、大山国立公園(現:大山隠岐国立公園) があります。ちなみに、「国立公園」として指定された世界初の公園は、アメリカのイエローストーン国立公園(1872年指定)です。
また、吉野熊野国立公園は、去年の9月にその範囲を大規模に拡張しました。和歌山県串本町からみなべ町にかけて、海岸と海域を中心に大きく区域が拡張されました。
80周年&拡張記念として、関係する三重県、奈良県、和歌山県の市町村でパートナーシップイベントが募集されています。すでに、いくつかは開催されており、これからも随時開催予定です!詳しくはこちらからご確認頂けます!
http://kinki.env.go.jp/to_2016/8024.html
これから、良い行楽の季節になります。山・川・海・文化、様々な「よしくま」を楽しみに、是非足を運んでみて下さい。それでは、吉野事務所AR青谷でした。
大峰山系山上ヶ岳より雲海の日の出