近畿地方のアイコン

近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

なら生物多様性保全ネットワークに行ってきました。

2014年03月12日
吉野
みなさんこんにちは。先日の休日に七輪に火をおこして燻製をしました。炭を足す際に七輪の上の鉄板で軍手が溶けてしまい、溶けた軍手が手に付きました。未だに軍手の溶け跡が消えません。どうも、休日もアクティブなアクティブレンジャー杉本です。火傷は奇跡的にしていません。

冬期は山に行く機会がめっきり減ってしまい、事務所内でアクティブに仕事をしています。
ここ半月ほどの私は、奈良県が主催する「なら生物多様性保全ネットワーク」で展示するパネル作りに勤しんでいました。



このイベントは、生物多様性に関する運動や活動をされている団体が集まり、それぞれのブースでパネルなどを使って活動報告をするといったものでした。

吉野自然保護官事務所の展示ブースでは、大台ヶ原自然再生に関する資料を用意していきました。
①大台ヶ原の歴史と自然の変遷についてのパネルと自然再生計画の活動内容のパネル
②大台ヶ原の山岳模型
 大台ヶ原エリアに設置している防鹿柵の位置がわかるようになっています。
③イノシシとニホンジカの頭骨
 イノシシには下顎がないですが、インパクトは大なので、たくさんのお客さんに立ち止まって見てくれました。
④剥皮防止ネット
 シカによる樹皮剥ぎから樹木を守るために木の周りにぐるりと巻くためのネットです。
⑤吉野熊野国立公園のパンフレット類
 表紙が海の写真なので、吉野熊野国立公園って海あったの!?と驚かれる方が数人いました。
⑥トウヒの実生とコケとタヌキの頭骨が入った水槽
 コケの隙間からトウヒの実生が顔を出している雰囲気を再現してみました。



展示を見に来られていたお客さんは子供連れのご家族が多かったです。
子供にはやはり動物の頭骨が大人気でした。10分ぐらい微動だにせず、じーっと骨をただただ眺めている少年もいました。
これはなんの骨でしょうというプチクイズをしていたのですが、「恐竜!」と答える子供がやたら多くて何でかな~と考えていたら、別のブースで化石のレプリカ作りをされていたようで、その影響っぽかったです。

次に人気だったのは、山岳模型でした。
「なにこれ~?なにこれ~?」と目をキラキラさせながら質問し来た子供がとてもかわいかったです。

大人に人気だったのは、頭骨とパネルでした。
大台ヶ原に行ったことが無い人から自然再生について詳しく知っている人まで、いろいろな人が来られていて、その人にあった言葉を選んで説明していたので、私自身も理解を深めることができました。

普段は大峯山にかかる仕事が多く、自然再生については知らない事も多かったので、なかなか良い経験ができました。

と言ったところで今回はここまで。