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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

コウノトリの故郷で授業【イベント】

2014年02月26日
竹野
皆さんこんにちは、竹野の酒井です。

2月7日(金)、2月14日(金)と2週続けて、出前授業に行ってきました。
今回の出前先は豊岡市立三江小学校です。校庭にコウノトリが営巣したことで有名な小学校です。
今回の授業テーマは「生き物同士のつながり」と「海岸漂着物」。小学校4年生から6年生までの計86名に対して3学年合同授業という形で授業を行いました。

初回の授業となった2月7日(金)は「生き物同士のつながり」がテーマです。
食物連鎖に関わることを中心に、アイスブレイクを兼ねてイルカとイノシシの頭骨を片手にそれぞれの骨に残された歯の形から、この生き物は何を食べるのか、この生き物に食べられた生物は何を食べるのか、といった説明を行い、その後コウノトリを食物連鎖の頂点とした、但馬地域の食物連鎖を考えるゲームを班対抗戦で行いました。


↑食物連鎖のゲーム中



↑グループワーク中

ゲームは班員が力を合わせて考えないと全て解くことは難しい難易度の設定でしたが、なんと満点の班が二つも出てきました。
その他の班もこのゲームではかなり高得点をとっていました。
学年混成班ではありましたが班員同士うまく考え、話し合ってくれたようです。

2回目の授業である2月14日(金)は「海岸漂着物」をテーマに山陰海岸に流れ着く様々な物と、なぜ海岸に漂着物が流れ着くのかについての授業を行いました。
グループワークとして、漂着物がどの国から流れ着いた物なのかをバーコードを使って調べる作業や、山陰海岸に流れ着く漂着物を題材としたクイズ、日本周辺の海流の説明などを行いました。



↑生き物の漂着物の説明中

写真ではサケガシラという、リュウグウノツカイの遠い仲間の説明をしています。
その他にも、漂着物が地域の観光や生物に与える影響や生物、4時間の授業の総まとめなどを行いました。

今回は何か問いかけをするとすぐさま自分たちで考え、自分なりの答えを返してくれる、積極的な児童が多く、良い授業ができたと思っています。

今回で、今年度の出前授業はおしまいとなります。
4月以降のイベントは現在案を練っている段階ですが、出前授業につきましては前回の日記でも書きましたとおり、受付は開始しています。
学校関係者の皆さん、自然学校の事前、事後授業に、環境学習活動の追加授業に、学校の授業計画が進みすぎてしまった際の空き時間の穴埋めなどに是非出前授業をご活用ください。

お問い合わせは以下までご連絡下さい。
環境省竹野自然保護官事務所 担当:酒井
TEL:0796-47-0236
FAX:0796-47-0249