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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

出前講義で天川小学校に行ってきました

2014年02月19日
吉野
みなさんこんにちは。

最近、事務所内の席替えをしました。小学生の頃、席替えにはドキドキワクワクしたものです。その気持ちは大人になっても変わらないなぁと実感しました。どうも、席替えをして心機一転仕事に励みます。杉本です。

先日,天川小学校へ出前講義に行ってきました。

私は幼い頃、「木は木」「草は草」「虫は虫」と漠然と自然を眺めるだけで、それぞれ生き物の種名を調べたり覚えたりなどということは一切しない子供でした。そのせいか、いまだに種の同定は苦手です。

そんなバックグラウンドがあるので、動植物を観察する力を付けて欲しいと思い、今回の出前講義では自然観察会と、そこで観察した植物を使うゲームを用意していきました。

講義の流れは次のような感じです。
1 小学校の周りを一緒に歩いて自然観察をおこなう
2 写真上の記録帳の括弧の空欄に観察して見つけた特徴を書いてもらう
3 身近な植物の特徴を把握したところで、下の写真のようなカードを背中に付ける(本人は何のカードが付いているかわかりません)
4 お友達に「私の特徴を一つ教えて下さい。」と質問をして、聞き出した特徴から自分のカードに書かれている植物の名前を当てる(わかるまで同じ質問を繰り返す)


とまぁ、いろいろと準備をしていったのですが、当日は生憎の大雪。とても外を歩いて回れるような天気ではなかったので、室内でスライドを使って身近な動物を紹介し、動物バージョンで同じゲームをしました。



はじめの内は記録帳を何回も何回も見直して答えに辿り付く生徒が多かったのですが、回を重ねていく内に、少ない質問で答えがわかるようになっていました。中には1回質問しただけで「あっ、○○や!」と正解してしまう生徒もいたりしました。すごいですね。

昨年の出前講義では植物ビンゴをしました。早々にビンゴを終えた生徒達は各々遊ぶのではなく「先生、新しいお題ちょーだい」と、私が用意した以上にゲームを楽しんでくれる、やる気のすごい生徒ばかりでしたが、今年も「先生、答え分かったから新しいカード付けてぇ」と何回も来てくれる生徒がたくさん居て、私と小川ARの前にはカード待ちの行列ができるほどでした。天川小学校の子供達のやる気の高さには毎年驚かされます。

講義の最後には、「共生」をキーワードにたくさんの生き物がいる大切さや環境省の仕事について簡単に説明させていただきました。

今回の出前講義をふりかえってみて、私のもくろみであった「動植物の特徴からその種名を考える力」は養うことができたのではないかなと思っています。
なによりも、生徒達が楽しんで私の講義に参加してくれたことがうれしかったです。
来年もまた出前講義をすると思いますが、試行錯誤して楽しい講義にしようと考えています。

といったところで今回はここまで。