アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]
柴山小出前授業!(一年ぶり2回目)【イベント】
2014年02月03日
竹野
皆さんこんにちは。
立春を過ぎ、ようやく冬の寒さのピークも終わろうとしています。
以前の日記でクサギカメムシの動きから、今年は大雪になると予想していたのですが思ったほど降らず、雪が少なかったといわれた昨年以上に雪が降っていません。
豪雪になると思って新しく買った除雪スコップも玄関で埃を被っており、少々肩すかしです。
さて、1月29日に香美町立柴山小学校に出前授業に行ってきました。
小学3年生を相手に海岸漂着物について、1校時分お話しをしてきました。
今回の出前授業は参加人数が10名とのことで、みんなで輪になって話すようなスタイルをとり、最初に簡単に国立公園と自然保護官事務所のお仕事について説明した後、今回の出前授業の事前学習として児童達が拾ってきた漂着物について解説しました。
空きペットボトル、漁具、生物の残骸等の漂着物が多かったのですが、中には中国の将棋「シャンチー」のコマや、船に使われていたのであろう操舵輪のマークの入ったパーツ等も見つかりました。
大まかに児童達が拾ってきた漂着物をどのようなジャンルのものか分類しました。(生物の残骸、医療ゴミ、漁具、家庭ゴミなどなど)
その後、児童が拾ってきた漂着物や資料として持ち込んだ漂着物のバーコードを使って、漂着物の原産国調べを行いました。
今回のバーコード調べでは、漂着物を調べて四つの国の物を集めるゲームを行いました。
やはり日本、中国、韓国、ロシアの四カ国の物が多かったのですが、そのほかにも、イギリス、ドイツといった欧州の国々や、インド、ベトナム、タイといった南アジア、東南アジアといった国々の物も見られました。
この漂着物調べは児童達にかなり人気のプログラムであり、最低四つ調べてと言うと、その倍以上調べる子もいるほどです。
その後見つけた国はどこにあるのか、またそこからどうやって流れてきたのかを世界地図を使って説明していきます。
児童達の中には世界地図を見ることが初めての子もいたようで、世界の広さや世界の中での日本の小ささに感心していました。中には、サッカーの試合やニュースで良く聞く国名を地図上で調べている子もおり、地理についての良い勉強になっていたようです。
世界地図についての説明が終わった後、漂着物がどのようなルートで運ばれるのか、なぜ中国、韓国、ロシアの漂着物が多いのかを海流図を使って説明しました。
その後、竹野で流れ着いた珍しい漂着物について、紹介をしました。
写真で見せているのは竹野漁協が海に流した、恐らく魚供養か水難者供養のためであろう卒塔婆と軍隊で使われる銃の的です。(銃の的には実際に弾痕らしき物があります)
その他にも、羅針盤やクジラの指骨、サメのひれなどを紹介しました。
最後にまとめと質問コーナーを行って終了です。
質問コーナーでは、漂着物が1番は浜に流れ着く日はいつか、山陰全体で年にどのくらいの個数の漂着物が流れ着くのかといった、今回の授業の内容を掘り下げる質問から、人はなぜ海にゴミを捨てるのか、と言ったある意味哲学的な質問まで飛び出しました。
まとめでは、児童達一人一人にできる海岸漂着物を減らすための方法と気をつけて欲しいことについて説明をしました。
今年度の出前授業は、現在依頼を受けている分で終了となりますが、次年度分の授業依頼は随時受け付けております。
山陰海岸国立公園のある市町に勤める学校関係者の皆さん、次年度はこのような出前授業を学校で行ってみませんか?
お問い合わせは以下までご連絡下さい。
環境省竹野自然保護官事務所 担当:酒井
TEL:0796-47-0236
FAX:0796-47-0249
それではまた次回。
立春を過ぎ、ようやく冬の寒さのピークも終わろうとしています。
以前の日記でクサギカメムシの動きから、今年は大雪になると予想していたのですが思ったほど降らず、雪が少なかったといわれた昨年以上に雪が降っていません。
豪雪になると思って新しく買った除雪スコップも玄関で埃を被っており、少々肩すかしです。
さて、1月29日に香美町立柴山小学校に出前授業に行ってきました。
小学3年生を相手に海岸漂着物について、1校時分お話しをしてきました。
今回の出前授業は参加人数が10名とのことで、みんなで輪になって話すようなスタイルをとり、最初に簡単に国立公園と自然保護官事務所のお仕事について説明した後、今回の出前授業の事前学習として児童達が拾ってきた漂着物について解説しました。
空きペットボトル、漁具、生物の残骸等の漂着物が多かったのですが、中には中国の将棋「シャンチー」のコマや、船に使われていたのであろう操舵輪のマークの入ったパーツ等も見つかりました。
大まかに児童達が拾ってきた漂着物をどのようなジャンルのものか分類しました。(生物の残骸、医療ゴミ、漁具、家庭ゴミなどなど)
その後、児童が拾ってきた漂着物や資料として持ち込んだ漂着物のバーコードを使って、漂着物の原産国調べを行いました。
今回のバーコード調べでは、漂着物を調べて四つの国の物を集めるゲームを行いました。
やはり日本、中国、韓国、ロシアの四カ国の物が多かったのですが、そのほかにも、イギリス、ドイツといった欧州の国々や、インド、ベトナム、タイといった南アジア、東南アジアといった国々の物も見られました。
この漂着物調べは児童達にかなり人気のプログラムであり、最低四つ調べてと言うと、その倍以上調べる子もいるほどです。
その後見つけた国はどこにあるのか、またそこからどうやって流れてきたのかを世界地図を使って説明していきます。
児童達の中には世界地図を見ることが初めての子もいたようで、世界の広さや世界の中での日本の小ささに感心していました。中には、サッカーの試合やニュースで良く聞く国名を地図上で調べている子もおり、地理についての良い勉強になっていたようです。
世界地図についての説明が終わった後、漂着物がどのようなルートで運ばれるのか、なぜ中国、韓国、ロシアの漂着物が多いのかを海流図を使って説明しました。
その後、竹野で流れ着いた珍しい漂着物について、紹介をしました。
写真で見せているのは竹野漁協が海に流した、恐らく魚供養か水難者供養のためであろう卒塔婆と軍隊で使われる銃の的です。(銃の的には実際に弾痕らしき物があります)
その他にも、羅針盤やクジラの指骨、サメのひれなどを紹介しました。
最後にまとめと質問コーナーを行って終了です。
質問コーナーでは、漂着物が1番は浜に流れ着く日はいつか、山陰全体で年にどのくらいの個数の漂着物が流れ着くのかといった、今回の授業の内容を掘り下げる質問から、人はなぜ海にゴミを捨てるのか、と言ったある意味哲学的な質問まで飛び出しました。
まとめでは、児童達一人一人にできる海岸漂着物を減らすための方法と気をつけて欲しいことについて説明をしました。
今年度の出前授業は、現在依頼を受けている分で終了となりますが、次年度分の授業依頼は随時受け付けております。
山陰海岸国立公園のある市町に勤める学校関係者の皆さん、次年度はこのような出前授業を学校で行ってみませんか?
お問い合わせは以下までご連絡下さい。
環境省竹野自然保護官事務所 担当:酒井
TEL:0796-47-0236
FAX:0796-47-0249
それではまた次回。