近畿地方のアイコン

近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

たぶん、2013年登り納めです。

2013年11月22日
吉野
みなさん、こんにちは!

先日、ハルザキヤマガラシという外来植物を一口食べてみました。
オランダガラシ(クレソン)と同じアブラナ科の植物なので、辛みのある味かな?と思っていましたが、とても青臭かったです。調べてみるとハルザキヤマガラシは食用にできるが、旬はそれこそ春先らしいです。あと、火を通さないとダメみたいですね。
どうも、食べられると聞いた物はとりあえず口にする、杉本です。みなさんは口にしないで下さいね。

さて、前回の日記では秋色とか書いていたのに、2週間も経たぬうちに雪が降り始めました。
そんな雪の中、今年も行ってきました、双門弥山線の巡視。双門弥山線とは上級者向きのコースで、ある程度健脚な人向けのコースとなります。
どんな登山道かについて詳しくは、昨年の日記をご参照下さい。昨年の日記はこちら→Link

急に気温が下がって雪が降ったので、山頂付近の樹には樹氷、そして遠景の山の中腹には紅葉が見えるという絶妙な景色を楽しむことができました。




この日は、登山道がハードなコースと言うこともあり、いつもとは違うカメラでの撮影の為、画質が少し荒いです。すみません。

巡視中に、一緒に来ていた天川村の方に、「さっきキリクチおったよ~」と教えてもらいました。
キリクチとはイワナ属の魚で一般的にはヤマトイワナと呼ばれている種類です。天川村や十津川村では、このヤマトイワナの地域変異種を古くからキリクチと呼んでおり、奈良県の天然記念物に指定されています。また絶滅が危ぶまれていることから、キリクチの生息地である弥山川は永年禁漁区に指定されています。なんでも2004年の調査では推定1000匹しか生息していないらしいです。

そんな珍しい魚、是非とも見てみたいと思い、川に目線を送ってみると、普通に泳いでいました。しかも4,5匹。


この日は、登山道がハードなコースと言うこともあり、以下略。

本当は、もっと暖かい時期に巡視をしたかったのですが相次ぐ台風により延期が続きまして、結局11月中旬に行くことになりましたが、禍転じて福となしたのか、いつもと違う風景が見ることができました。
同じコースの巡視であっても昨年と巡視を行う時期が異なると、やはり見えてくる自然も全然違ってくるものですね。
田舎で暮らしていると季節の移ろいに敏感になるようで、諸行無常の理とはこのことか!と一人で納得しています(たぶん間違ってます)。

みなさん、これからどんどん寒くなることが予想されます。登山を計画されている方は、防寒着等の装備の準備もお忘れなく!!

といったところで今回はここまで。