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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

山頂で山脈を見守るお釈迦様

2013年10月21日
吉野
みなさん、こんにちは!

10月初めまでは暑いぐらいの気候だったのに、最近はめっぽう寒くなりました。北海道ではもう初雪が観測されたそうで、秋の気配を感じぬまま冬の到来を控えています。
どうも、小さい秋を探しています、杉本です。

さてさて、先日の日記(⇒Link)で釈迦ヶ岳の記事を書きます!と言っておりましたが、今回がその記事になります。

釈迦ヶ岳となんだかとてもありがたい名前の山なので以前からずっと行きたいと思っておりました。そしてついに先日、弥山から大峯縦走線を8時間ぐらいかけて、念願の釈迦ヶ岳に行って参りました。

実は釈迦ヶ岳だけではなく、この近辺には畏れ多い地名や山の名前が多く存在します。


天狗に鬼に釈迦…すごいですね。

釈迦ヶ岳という名前の由来は諸説あるようですが、山の形が霊鷲山で説法している時の様態に似ている事からこのような名前が付いたとされているようです。
煩悩の多い私には、どこがどのように似ているのかよくわからなかったです。精進します。

この釈迦ヶ岳の周辺にはシラカンバが自生しているそうです。シラカンバってもっと寒いところに生育してそうなイメージでしたが奈良県内でも自生していることを知ってビックリです。まぁ巡視中はダケカンバしか見かけなかったのですが...


また、釈迦ヶ岳の頂上にはお釈迦様の像が建っています。このお釈迦様の像、結構な大きさのものなので、ヘリコプターで運んだのかな?と思って調べてみると、どうやら一人の男性が何往復もして担いで運んだそうです!!
世の中にはすごい人がいるものです。伝説ではなく実話だそうです。
この男性の名前は岡田雅行さんと言うらしいのですが、お釈迦様の像の裏側に小さく「岡田雅行獨力ニテ運搬セシ者也」と書いています。
みなさんも一度釈迦ヶ岳に登った際には探してみてはいかがでしょうか?

といったところで、今回はここまで。