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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

七面山登山口調査

2013年09月20日
吉野
みなさん、こんにちは!

普段頻繁に山に入っていると普通は高い山を目指したくなるものですが、私の場合ある日突然低山登山もおもしろそうだなと思い始めてしまいました。日本で一番低い山と言えば大阪市港区にある天保山(標高4.5m)ですが、頂上まで登ればちゃんと登頂記録をいただけるそうですね。
どうも、一度本気の登山装備で天保山に登って登頂記録を頂きたい、杉本です。

低い山であれ、高い山であれ登山口から山頂までだけが、登山ではございません。登山口に到達するまでも登山行程の中で重要なファクターであります。
登山口まで安全にたどり着けるかどうかや、登山口がどのような状況であるかも知っておく必要があります。

というわけで、七面山登山口調査に行って参りました。
七面山は第四十五靡(靡についてはこちら⇒→Link)であり、山頂には金六という天狗がいて道を迷わせるといった伝説もあります。また七面山の南側露出した岩肌を七面嵓(しちめんのくら)と呼びますが、七面嵓は、釈迦ヶ岳(釈迦ヶ岳については近々AR日記で掲載予定)の西南にある古田森(ふるたのもり)に黒い霧がかかると、その中から魔物が出てきて人を連れて七面嵓に連れて行かれるという伝説もあるそうですので、登山される方は十分に気を付けて下さい。

さて前置きが長くなってしまいしたが、肝心の登山口調査の方はと言いますと、案の上車の行く手を阻む土砂が堆積しており、歩いて登山口を目指すこととなりました。

靴を脱いで谷を渡渉しなければならないポイントもあります。


写真上:行く手を阻む土砂
写真下:靴を脱いで渡渉する谷

谷を渡り、へたり込んで靴を履いていると、近くで「ボトッ!!」と何かが落ちてくる音がして、目をやってみると見たこともない虫が蠢いてました。


後から調べて分かったことですが、この子シャチホコガの幼虫のようですね。サナギになるとしゃちほこのように反るのでこのような名が付いたそうです。

そんなこんなで、2時間半ぐらい歩いてようやく登山口に到着しました。
今回は登山口調査での巡視だったので、登山口に着いたら引き返してしまいましたが、機会があれば七面山まで登りたいです。


といったところで、今回はここまで。