近畿地方のアイコン

近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

たけのサマーキャンプ2013(パート1)

2013年08月12日
竹野
皆さんこんにちは、竹野の酒井です。
最近の竹野は天気が安定しません。
太陽の光がさんさんと降り注ぎ肌をじりじりと焼く空と、雷が鳴りバケツをひっくり返したような豪雨が交互にやってきます。
高温多湿なのは日本海側の夏の常ですが、今年は特に蒸すような気がします。
その分、海や温泉に入ったときの心地良さはたまらないものがありますが。

さて、以前の日記でも告知しました、「たけのサマーキャンプ2013」を8月2日~4日に実施し、山陰の元気な小学生28名と一緒に山陰海岸国立公園の自然を楽しんできました。

冒頭でも書いたように、安定しない天気はキャンプの直前まで続いていたのですが、開会式が始まるときには快晴になっており、キャンプ中は夜を除いては雨はまったく降りませんでした。
その代わりに、キャンプ終了後は大雨が降りましたが・・・
恐らく、キャンプに参加した子ども達の中に、強烈な晴れ男か晴れ女がいたのでは無いかと思います。

最初に開会の挨拶があり、班分けを行いました。ここで保護者の皆さんと子どもたちはお別れです。(下の写真の最上段)
その後、荷物を置いた後すぐに飯ごう炊さんに取りかかり、夕食の支度を行いました。




班ごとに火を焚き、野菜の皮をむき、カレーを作っていきます。
中々火が通らない野菜や、しっかり見ていないと安定しない火の調整に子どもたちは悪戦苦闘していました。火の調整にひたすら奮闘する子、お玉で鍋をかき回し続ける子、途中で遊び始めてしまう子などなど・・・。みんな個性を発揮して楽しんでいました。
その個性が料理にも発揮されたせいか、できあがったカレーは同じ材料を使っているのに班ごとにだいぶ違うものになりました。班の特色が現れたんですね。
それでもみんな自分たちで作ったカレーをとても美味しそうに食べていました。
 


カレーを食べて休みを挟んだ後、夜には竹野新港でウミホタルの観察会を行いました。
魚のアラを使ったトラップでウミホタルを捕まえます。
ウミホタル捕獲後には辺りから「光ったー!!、いたいたいたー」等の声が聞こえ、子どもたちはやや興奮していました。
翌朝にはキャンプ場周辺地域の散歩を行い虫等を観察しました。
途中でヘビを見つけたり、バッタを見つけたりと子どもたちはいろいろな生き物をみつけて来ます。

2日目午前には塩作り体験もしました。


竹野の「誕生の塩工房」の皆さんの指導の下、子どもたちは塩づくりを体験しました。
コンロで火を焚き、鹹水(濃い塩水のこと)を煮詰めていきます。中々火が付かなかったり、火力が足りず鹹水が沸かなかったりと手こずる部分もあったようですが、最終的にはすべての班が綺麗な塩をつくることができました。
塩づくりと同時進行で、食事を盛るための器を竹で作成していきます。
作る物はお味噌汁を入れるための竹筒とおかずを盛るための竹皿です。食器の大まかな形は大人が作成しました。仕上げに、バリやトゲをとり除き食器として使えるようにするやすり掛けの作業は子どもたちの仕事です。
また、できあがった器には自分の名前を入れました。持って帰りたい子はお土産にしたようです。

昼食のメニューはウインナーと焼いたハタハタとお味噌汁、そして塩おにぎりというシンプルな物ですが、地元の新鮮な食材を使用して作られた非常に美味しいお昼ご飯でした。

さて、このまま2日目午後からの事について書きたいところですが・・・
続きは次回の日記でお伝えします。
後半も乞うご期待。