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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

山陰海岸のオススメの場所で観察会をしてきました【イベント】

2013年07月29日
竹野
皆さんこんにちは
竹野の酒井です。
但馬の小学校は夏休みに入り、もう8月になりました。
小学校の夏休みといえば、自由研究。
先日、知り合いの小学生に自由研究の課題でいいもの何かない?と尋ねられました。
そのときは「海岸で見られる石の分類や、近所の田んぼで見られる生き物が時間帯によってどう変わるかなんてどう?」と答えましたが、いつの時代も、小学生が自由研究のテーマで頭を悩ますのは変わらないようですね。


さて、以前の日記でも告知しました五色浜磯の観察会を7月20日(土)に実施いたしました。
当日の天気は快晴、波は穏やかで絶好の観察会日和となりました。



実施場所の五色浜はこのような場所です。
五色浜は生き物が好みそうな磯と山陰海岸国立公園特有の奇岩の両方が存在する場所です。
生き物を見るも良し、地形と岩石を見るも良し、車を少し走らせれば、立ち寄り温泉もあり、個人的には山陰海岸国立公園内でかなりオススメのポイントです。



開会式の後、生き物採集を始めました。
今回はカニが大人気で、指をハサミに挟まれて半泣きしながらもカニを放そうとしない子や、岩の隙間に入り込んだカニをどうやって捕ろうかと頭を悩ませる子もいて、それぞれ夢中で楽しんでいました。他にも、落ちていた海藻の茎で岩の隙間からカニを追い出して十匹近くカニを捕まえた子や海に潜る子、お父さんと協力して親子のコンビネーションで魚の追い込みを行う子などもおりました。中には、子どもよりも生き物採集に熱中しているお父さんも。

さて、今回採集できた生き物は、ウニにシッタカ、ギンポにサザエ、イトマキヒトデにタツノオトシゴ、ドチザメ、アメフラシ、ウミウシ、ヒラムシ、イシダイ、ハゼなどなど。




その後、講師の福原陽一郎さんに採集した生き物の解説をして頂きました。
ひっくり返したクモヒトデが元に戻る際の俊敏さに驚いたり、アメフラシの感触と紫の液体に声をあげたり、サメがどれだけ鮫肌なのかを確かめたりしました。

参加者の皆さんからは
ウミウシが想像より小さくてびっくりした。
タツノオトシゴに初めて触った。
思っていた以上にサメが鮫肌だった。
等の感想をいただきました。


是非皆さんも、夏休み期間中に山陰海岸を訪れて、生き物や綺麗な風景を楽しんで下さい。
また、今年は山陰海岸国立公園指定50周年という事もあり、各市町で様々な記念イベントが行われていますので、そちらも是非ご参加ください。

それでは今回はここまで。