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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

登山口調査

2013年06月19日
吉野
みなさんこんにちは!

先日、登山口の調査をしていた時にツキノワグマを見ました。写真を撮りたかったのですが、まずは身の安全の確保と思ってアタフタしている隙に逃げられてしまい、写真を撮り損ねてしまいました。逃げてくれなかったらくれなかったで、大変な思いをしていたかもしれませんが…
どうも、今日も元気です、杉本です。

吉野熊野国立公園にはいくつかの登山道が計画決定されていますが、よく利用されている登山道や滅多に人が入らず緊急時のみ利用されている登山道など、利用頻度や目的は登山道によって様々です。登山口の調査とは、登山口の位置と登山道の利用状況などを確認するための調査で、今回の調査では利用頻度の低い、確認が必要な登山道を調査しました。

やはりあまり人が立ち寄らないということで、登山道にはなんとも言えない不気味さと神秘さが入り交じる不思議な空間がたくさんありました。


昔に集落や林業の作業場があったのだろうと思わせる廃墟なども見かけました。


建物などはなくなっても、石垣や鳥居だけ残っていたりと、宮崎駿映画の一部分を切り取ったかのような雰囲気が残る空間で、文明の儚さを感じました。


水がすごく澄んでいて青く見える沢や、ブッシュの奥に密かに見える滝(行者の滝)や、道路横の崖が湿り、イワタバコが群生している場所なども見ました。花が咲く頃にもう一度来たいなー、7月終わりから8月ぐらいかなーなどと考えながら調査していました。

なんとなく今まで見てきた吉野熊野国立公園とはひと味違う表情が見られたような気がした調査でした。

といったところで、今回はここまで。