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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

猫崎かんじきハイク!!~実施編~【イベント】

2013年02月13日
竹野
皆さんこんにちは
竹野の酒井です。
二月になり、なぜか春のような暖かい日が続いています。
まだまだ啓蟄も先なのですが妙に暖かいですね。
冬眠していた動物が寝ぼけて外に出てきそうな気温です。

さて、以前よりこの日記でも告知しておりました竹野自然保護官事務所主催の冬のイベント。
「猫崎半島ハイキング~自家製かんじきであるいてみよう!~」
が1月26日に開催されました。

今回その様子をいくつかご紹介します。

今回のイベントは竹野町にある「誕生の塩工房」という普段は日本海の海水を使って、塩作り体験教室を行っている工房の場所をお借りして実施しました。

当日の天気はかんじきで歩くにはもってこいの雪模様、というよりも吹雪でした。
スタートから天気に好かれているのか嫌われているか分かりません。



そのような天気の中イベントスタートです。
開会挨拶後、早速かんじき作成に入ります。
丸のままの竹を割り、細長く、うすく鉈で削っていきます。

炭火でじっくり加熱します。
竹を曲げるには、お湯で煮る、蒸気で蒸す、加熱した金属に当てる等、いろいろな方法があるのですが、今回は炭火で炙る方法で竹を曲げました。

この曲げ工程が、かんじき作りで一番大変で難しい所です。


  
曲げ工程が終われば次は仕上げ作業です。

紐を編み込み足置き場をつくります。
十分に紐を編み込んでほどけないようにした後、足とかんじきを固定する紐をくくりつければかんじきは完成です。

こうして文字に書き起こすと案外あっさり完成しているように聞こえますが実際にはスタートから完成まで4時間以上かかっています。
完成までにこれほどに時間がかかると疲れて大変ではないだろうかと参加者の皆さんに感想を聞いてみると「手間はかかるが楽しい」という答えが返ってきました。
好評だったようです。

そうそう、作業中に昼食も頂きました。
ハタハタの干物と炊きたてご飯のおにぎりとお味噌汁です。
脂がよくのったハタハタは大変美味しかったです。




さて、かんじきが完成した後は外に出て観察会を行います。
今回の観察会のタイトルは
「“猫崎半島”かんじきハイキング」でしたが、外は吹雪と高波という悪天候で猫崎半島までの移動を断念し、作業を行っていた誕生の塩工房の裏手にありますジャジャ山公園で観察会を行いました。
豪雪でしたがシカの足跡、シカの食痕、クマの爪痕、キノコなど様々な物を見ることが出来ました。
その後は塩工房まで戻り、冷えた体を温めながら解散の挨拶を行い、終了となりました。


次回は…近畿自然歩道を使った観察会、イベントを計画中です。

3月か4月ぐらいに実施しようかと思いただいま企画を作成中です。
企画が完成し次第ご報告いたします。
それではまた次回。