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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

出前一丁!!【イベント】

2012年12月25日
竹野
皆さんこんにちは。
竹野の酒井です。
今回は竹野ARの年内最後の更新となりました。

ちなみに来年が迫ってきていますが私の自宅の大掃除は全く進んでおりません。
果たして自宅は無事に年を越せるのでしょうか?
乞うご期待です。

さて前置きはこのくらいにいたしまして、12月14日に今年の5月から企画を組み、宣伝をしておりました出前授業の記念すべき第一回目の授業が行われました。

今回は香美町立柴山小学校にお邪魔し、3年生6名と5年生10名の計16名の児童に「海岸漂着物」をテーマに授業を行ってきました。
今回はその出前授業の様子を少しご紹介したいと思います。



最初に自然保護官から国立公園の説明を行います。
山陰海岸国立公園の説明はもちろんのこと、自然公園指導員やパークボランティア、自然保護官等の国立公園に関わる人々の話も行います。
児童たちは配られたプリントを熟読しています。



国立公園の説明が終わると、私にバトンタッチし、授業の本題に入ります。
スライドショーを使って話をしていきます。
まずはこの辺りの海岸にはどのような物が漂着物として流れ着くのか説明していきます。
発泡スチロールや漁網、海藻、流木、空き缶、ペットボトル等々…
写真では医療廃棄物について説明しています。



その後、児童があらかじめ拾っておいた海岸漂着物のバーコードを調べ、漂着物がどの国が生産した物かを調べました。
やはりただスライドショー見たり聞いたりするよりも自分たちで何か調べている方が楽しいようです。
想定では児童一人につき一個の漂着物を調べてもらう予定でしたが、いつの間にか皆一人につき2~3個ほど国を調べていました。
児童たちに調べ方も様々で、ラベルに書いてある中国語をそれっぽく発音しておどける子もいれば、2~3個ではなく、ひたすらに黙々と漂着物のバーコードを調べる子もいました。
逆に一個だけバーコードを調べた後はバーコード調べを行わず、その代わりにいろいろな漂着物を手に取り見てみる事に重点を置く子もおり、十人十色でおもしろいです。

ちなみに今回のバーコード原産国調査の結果では、漂着物の原産国の多くは日中韓露でしたが、デンマークやアメリカといった日本海側ではあまり見かけない珍しい物も見つかるという結果に。

その後、滅多に流れ着かない珍しい漂着物(羅針盤や卒塔婆〈そとば、お墓の裏に飾ってあるお経が書かれた木の板です〉、射撃の的、イルカの頭骨など)をいくつか紹介し、最後に漂着ごみと、綺麗な海岸を維持する事の観光資源として価値の話をして用意してきたスライドショーが終了です。
その後はサンプル品として持ち込んだ漂着物を児童に好きに手に取り、見てもらう時間とし、閉会しました。


また、今回記事を読まれて、出前授業に興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、
竹野自然保護官事務所
Tel.0796-47-0236 担当 酒井
までご連絡ください。

出前授業の相談、依頼等随時承っております。


それでは皆さん良いお年を。