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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

とあるアクティブレンジャーの内勤作業

2012年12月14日
吉野
みなさん、こんにちは!

吉野山にも雪が降り始めました。吉野山でも雪が降り積もるとは聞いてましたが、まさか年内に降るとは思っていなかったので、心の準備がまだできておらず少し戸惑いを隠せない杉本です。

吉野山の名所「義経隠れ塔」も写真の様に雪化粧を纏っています。


さてさて、すっかり寒くなり山へと巡視に行く機会がめっきり減ってしまった今日この頃。今日は、最近の私が今事務所内であくせく進めている仕事について紹介したいと思います。

国立公園は公園計画というものが策定されており、公園内の場所毎の保護レベルや利用施設の計画などが記されています。そのうち、保護レベルは「保護規制計画」と呼ばれ、「特別保護地区」「特別地域」「海中公園地区」「普通地域」と大きく4つの区分けがされています。それぞれで自然保護に対する規制の強さなどが変わってきます。
この国立公園の区分けの境界線は、尾根であったり、沢であったり、行政区域であったり様々です。

その公園計画の点検が定期的に行われており、○○尾根線だとか××行政区域線といった境界線が適切であるかどうかの確認をしていきます。
境界線が適切であると判断されたならば、国立公園計画を地図に起こしていく作業を行っています。地図に起こす作業は、現在使われている公園計画図(1/50,000)を参考にして、境界線の箇所を説明している文字情報を元に地形図(1/25,000)に描いていきます。

作業風景(ヤラセじゃないよ)

地図上で尾根や沢が明確に見つかれば良いのですが、一筋縄にいかないのがこの作業。
中には地図上では確認できないほど小さな沢で区切られている場合もあります。
そんな時は現場まで出かけていって、地図を頼りにこの辺に境界線があるはず!と探すことになります。

現地に行ってみると、こんな沢を見つけることができました。

そんなこんなで、公園計画の点検作業はまだまだつづきます。

といったところで今回はここまで。