アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]
大峯から大台への架け橋
2012年11月16日
吉野
みなさんこんにちは!
奈良県では14日から急激に冷えてきまして、吉野でもミゾレと雨水の中間ぐらいのべちゃっとした雨が降っていました。だんだん寒くなってきたとはいえ、私は半袖で寝ています。杉本です。
さてさて、私の前回のアクティブレンジャー日記で吉野熊野国立公園の特徴について少し触れさせていただきましたが、今回はエリアについて少し触れたいと思います。
吉野熊野国立公園は奈良県、和歌山県、三重県の3県にまたがった広域な自然公園です。もちろん一つの保護官事務所で全てのエリアの管理を行うのは大変なので、吉野自然保護官事務所が奈良県区域を、熊野自然保護官事務所が和歌山県と三重県区域の管理を行っています。
吉野熊野国立公園の奈良県部分はさらに3つのエリアに分けることができ、吉野区域・大峯区域・大台ヶ原区域に分けることができます。吉野区域と大峯区域は私、杉本アクティブレンジャーが担当し、大台ヶ原区域を小川アクティブレンジャーが担当しています。
なんか、とても基本的な情報なのですが、今までこのような解説ってしてなかったような・・・
そんな基本的な情報をなぜ、今更書いたのかと言いますと、先日伯母峯峠に行ってきたからなのです。この伯母峯峠は、吉野熊野国立公園の中で唯一大峯山系と大台ヶ原が山で繋がっているところなのです。
というわけで、伯母峯峠に行った時の報告をしたいと思います。
ふぅー、ようやく本題に入れます。
今回伯母峯峠には、上北山村が主催するエコツアーの「心の道ウオーク」のガイドで行ってきました。
この写真は大台ヶ原側から撮影したもので、写真内で一番高い山が大普賢岳(大峯山系)です。写真中央やや下の尾根線を歩いて大峯山系を目指します。
伯母峯峠の一部の尾根は村界になっており、写真右側(北)が川上村、写真左側(南)が上北山村です。
写真からも分かりますように、北側と南側で針葉樹林帯と落葉広葉樹林帯がキレイに分かれていておもしろいです。
ここの場合は、山の用途が村によって違っているため、このように林相の境界線ができているのだと思いますが、北側だけにスギやヒノキなどの人工林を見ることは珍しくないです。というのも、北側の法面だと、高く成長しないと日光が当たらないので、木がまっすぐ成長し、良い材が生産されるからだと聞いたことがあります。
といった、雑学的な話もガイド中に解説したりします。
もちろんメインの解説は雑学的なことではなく、植物や生物、国立公園などについての解説です。
写真上はヒメシャラと樹洞についての解説中。
写真下は休憩時間を利用して、葉っぱの光合成と紅葉のメカニズムについての解説をしているところです。
といったところで今回はここまで。
奈良県では14日から急激に冷えてきまして、吉野でもミゾレと雨水の中間ぐらいのべちゃっとした雨が降っていました。だんだん寒くなってきたとはいえ、私は半袖で寝ています。杉本です。
さてさて、私の前回のアクティブレンジャー日記で吉野熊野国立公園の特徴について少し触れさせていただきましたが、今回はエリアについて少し触れたいと思います。
吉野熊野国立公園は奈良県、和歌山県、三重県の3県にまたがった広域な自然公園です。もちろん一つの保護官事務所で全てのエリアの管理を行うのは大変なので、吉野自然保護官事務所が奈良県区域を、熊野自然保護官事務所が和歌山県と三重県区域の管理を行っています。
吉野熊野国立公園の奈良県部分はさらに3つのエリアに分けることができ、吉野区域・大峯区域・大台ヶ原区域に分けることができます。吉野区域と大峯区域は私、杉本アクティブレンジャーが担当し、大台ヶ原区域を小川アクティブレンジャーが担当しています。
なんか、とても基本的な情報なのですが、今までこのような解説ってしてなかったような・・・
そんな基本的な情報をなぜ、今更書いたのかと言いますと、先日伯母峯峠に行ってきたからなのです。この伯母峯峠は、吉野熊野国立公園の中で唯一大峯山系と大台ヶ原が山で繋がっているところなのです。
というわけで、伯母峯峠に行った時の報告をしたいと思います。
ふぅー、ようやく本題に入れます。
今回伯母峯峠には、上北山村が主催するエコツアーの「心の道ウオーク」のガイドで行ってきました。
この写真は大台ヶ原側から撮影したもので、写真内で一番高い山が大普賢岳(大峯山系)です。写真中央やや下の尾根線を歩いて大峯山系を目指します。
伯母峯峠の一部の尾根は村界になっており、写真右側(北)が川上村、写真左側(南)が上北山村です。
写真からも分かりますように、北側と南側で針葉樹林帯と落葉広葉樹林帯がキレイに分かれていておもしろいです。
ここの場合は、山の用途が村によって違っているため、このように林相の境界線ができているのだと思いますが、北側だけにスギやヒノキなどの人工林を見ることは珍しくないです。というのも、北側の法面だと、高く成長しないと日光が当たらないので、木がまっすぐ成長し、良い材が生産されるからだと聞いたことがあります。
といった、雑学的な話もガイド中に解説したりします。
もちろんメインの解説は雑学的なことではなく、植物や生物、国立公園などについての解説です。
写真上はヒメシャラと樹洞についての解説中。
写真下は休憩時間を利用して、葉っぱの光合成と紅葉のメカニズムについての解説をしているところです。
といったところで今回はここまで。