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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

秋の山陰【植物】

2012年11月02日
竹野
みなさんこんにちは。
竹野の酒井です。

最近朝晩は冷え込み、暖房が欲しくなるような気温になりました。
竹野自然保護官事務所では先日ペレットストーブに今年度最初の火を入れました。
暖かいのはもちろんですが、オレンジ色の炎が視覚的にも暖かく快適です。

さて、吉野の杉本ARと小川ARが非常に秋らしい、いい写真を載せていますね。
今回はそれに負けないよう、山陰海岸国立公園の秋らしい姿もご紹介したいと思います。


先日、竹野地区パークボランティアの方のお誘いで来日岳に雲海を見に行ってきました。


早朝6時の来日岳山頂から撮影。
上がりかけの太陽です。
秋になると円山川上空で川もやが発生するのでこのような雲海を見ることができます。

兵庫県で雲海というと朝来市の竹田城跡が注目されがちですが、こちらも負けてはいません。
来日岳で見る雲海の良さは、竹田城跡にも決して劣らぬ綺麗さと、来日岳の麓にある城崎温泉に雲海を見て冷えた体を温めに行けるというところでしょうか。


それから、秋の自然と言えば真っ先に紅葉が思い浮かびますが、綺麗な花も咲いています。

ツリガネニンジン(釣鐘人参)です。


その他秋の花といって個人的にパッと思いつくのがリンドウ(竜胆)、ソバナ(岨菜)、キキョウ(桔梗)、カワラナデシコ(河原撫子)、トリカブト(鳥兜)、ノコンギク(野紺菊)など。(11月には花が散っている植物が多いのと、私の趣味で紫色の花ばかりなのはご勘弁ください)
竹野周辺ではツリガネニンジンが見つかることが最も多いです。
逆にトリカブトはほとんど見かけたことがありません。(トリカブトが好むような湿った日陰や沢筋に私自身があまり近寄らないからかもしれませんが・・・)



そして最後に日本海側の秋といったら


荒波です。
夏場はスノーケルで人気だった海も、秋になると大荒れです。
このとき同行していた自然保護官が言うには「こんなの序の口」なのだそうです。
厳冬期の日本海の荒波はもっとすごいとのこと。
どのようなものなのか少し期待してしまいます。

ということで、山陰海岸国立公園の秋をご紹介してみました。
最近は本当に寒くなってきましたので、山陰海岸国立公園にいらっしゃるときは防寒対策をしっかりしてお越しください。