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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

テンナンショウ【植物】

2012年10月05日
吉野
みなさんこんにちは!吉野の杉本です。

先日(10月4日)に、大峯山系の頂仙明星ヶ岳線の巡視に行ってきました。
その時に、写真の様な不思議な植物を見つけちゃいました。


いやー、初め見た時は驚きましたね。
草間弥生のデザインを彷彿とさせるような色彩と模様です。

実はこれ、「マムシグサ」と呼ばれるテンナンショウの仲間なんです。
テンナンショウとは写真の様な独特な花を咲かせる植物で、マムシグサも6月頃には同じような花を咲かせます。

マムシグサと呼ばれるようになったのは、茎がマムシの模様に似ているという特徴から、そう呼ばれるようになったらしいのですが、「いやいや、この模様の方が特徴あるでしょ!」と思わず言いたくなりました。

テンナンショウとは湿潤な温帯に生育する植物らしく、テンナンショウを漢字で書くと「天南星」となります。サトイモの仲間(毒を持つものがある)で、昔は漢方薬として使われていたとか、いないとか・・・

わたしは、アクティブ・レンジャーに着任するまで、この植物の姿形すら見たことがなかったので、おもしろい花を咲かせるなーと思っていました。
だいたい5月、6月頃に花を咲かせて、8月頃から結実を始めていました.

実ができはじめた頃は、トウモロコシの出来損ないみたいでかわいらしかったのに、まさかあんなに毒々しい感じになるとは思ってもいませんでした。

改めて植物のおもしろさを感じた巡視でした。

といったところで今回はここまで。