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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

冠島調査!【その他】

2012年08月28日
竹野
皆さんこんにちは。竹野地区の酒井です。

季節は処暑を過ぎ最近朝晩はめっきり過ごしやすくなってきました。
海水浴のお客さんも減り、夏も終わるのだなと実感しています。
長く、暑かった夏ももう終わりです。
気がつけばあっという間にすぎていった7月と8月。
皆さん夏を満喫されたでしょうか。

さて、8月27日に国指定鳥獣保護区の調査に同行するため京都府舞鶴市の沖にある冠島へ行ってきました。
(ちなみに冠島はオオミズナギドリの繁殖地として国指定天然記念物に指定されていますので通常は上陸禁止の島です。平成22年11月には国指定鳥獣保護区にも指定されています。)


出発前に冠島上陸にあたってのレクチャーを受け、海上自衛隊の船に乗り込み、出港です。




東舞鶴を進んでいきます。船酔いすることもなく、ぼんやり景色を眺めながら1時間ほど船に揺られていると、冠島が見えてきます。
なかなか大きな島ですが、港はないので海上自衛隊の船からゴムボートに乗り換えて冠島に上陸です。




その後、オオミズナギドリ調査のキャンプ地まで歩き、そこでオオミズナギドリの雛を見ながら簡単なオオミズナギドリの解説を受けました。
雛は灰色の羽毛で、通常は巣穴の中に潜っているそうです。
羽毛を触ってみるとふわふわ。
この雛、解説によると約三日で体重が倍になっているのだとか。すごい成長率ですね。

巣穴を見に冠島を調査員の案内で歩きます。
オオミズナギドリという鳥は地面に巣穴を掘る習性があるのですが、
あたりを見ると地面に穴、穴、穴。
あちらこちらで巣穴だらけ。
よく気をつけないと巣穴を踏んづけてしまいそうです。

約1時間半の上陸時間が終わり、ゴムボートに乗り込み、また海上自衛隊の船へ戻ります。
帰りは冠島の少し沖にある沓島という所(ちなみにここも国指定鳥獣保護区です。)をぐるりと回りながら舞鶴へ帰港しました。

さて、これにて今回の日記は終了となるのですがその前に、
竹野自然保護官事務所がイベントを行いますのでそのご紹介を。

2012年9月8日(土)に
「今子浦磯の観察会~潮だまりの生き物を探してみよう~」を開催いたします。




内容は磯の観察会ですが、初秋の観察会ということで初夏、盛夏とはまた違った海の生き物をみることができると思います。

詳細は以下の近畿地方環境事務所のトピックスのURLをどうぞ。
http://kinki.env.go.jp/to_2012/0725b.html

それではまた次回。