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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

アカウミガメふ化間近!【動物】

2012年08月03日
熊野
こんにちは、吉野熊野国立公園・熊野地区担当の鎌田です!
暑い日が続いていますね!


イメージ写真:ウミガメも暑いかも?
(写真は紀宝町ウミガメ公園(三重県)で飼育されているアカウミガメです)


吉野熊野国立公園に指定されている七里御浜・王子ヶ浜には、毎年アカウミガメが産卵にやってきます。例年に比べ、今年はたくさんのアカウミガメが産卵を行っているようです。アカウミガメの卵は約2ヶ月で孵化します。産卵は5~8月に行われるため、早いものはもうすぐふ化するかもしれません!子ガメのふ化に遭遇したときは、騒いだり、子ガメを手に取ったりせず、そっと見守ってあげてくださいね!



○ウミガメパトロールの際に発見した漂着生物を紹介します


(上)オウギガニの仲間です。種は分かりません。もともと赤いのか、干からびたせいで、赤色にゆで上がってしまったのか、わかりません。オウギガニの仲間は、甲の形が扇型(前の方が左右に広く、後が狭まっている)なのが特徴です。近縁のスベスベマンジュウガニやウモレオウギガニなどは、フグ毒を持っていますよ。

(下)イセエビの殻です。南紀の浜では、よく打ち上げられたイセエビの殻を見ることができます。何に食べられたのでしょうか?タコでしょうか?




(上)イワガニの仲間?大きさはモズクガニほどですが、それにしては甲の縁のトゲの形などが違う気がします。

(下)いつも紹介するハコフグの仲間のハマフグです。体の断面の形は5角形です。ハマフグの干からびたものを拾ったのは、これで3個目。浜ではよく見つけるのですが、水中でハマフグを見たことがありません。ハコフグ・ウミスズメ・シマウミスズメなどは良く見かけます。これらに比べて、ハマフグは少し深い所に住んでいるのかもしれません。


生きている海の生きものを観察するのは少し難しいかもしれません。ですが、漂着物を探すだけでも、案外いろいろな種類の生きものを見ることができますよ☆
暑さに気を付けて、皆さんも浜を探してみてください!