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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

大台ヶ原の動物たち【動物】

2012年06月08日
吉野
こんにちは!!
本日は、吉野から大台ヶ原担当の小川がお送りします。
だんだんと暑くなり夏が近づいてきたなと思う今日この頃ですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
山を訪れる度に新しい植物や虫を見つけ、様々な鳥のさえずりを聞き、ちょっと歩くだけで新しい発見がいっぱいです。そうそう、エゾハルゼミも鳴き始めました。大台ヶ原はすっかり恋の季節です。

そこで今回は、今の時季にみられる動物をご紹介したいと思います。
まずは、こちら!!


エゾハルゼミ (6月 東大台)

エゾハルゼミの羽化の瞬間です。
斜め前側から撮ったものなので、少し見づらいかもしれませんが、幼虫の殻から成虫が出てきているのがわかるでしょうか。
このアングルではなんだか違う1匹の虫に見えそうです…(苦笑)
大体のセミは暗いときに羽化するのですが、大台ヶ原では、歩いているとその瞬間を目にすることがあります。
歩道脇の木の幹やササをよく見ていると、抜け殻がくっついているのが発見できるかもしれません。


お次はこちら!


ナガレヒキガエル (6月 東大台)

少し眠たそうなお目々が大変愛らしいカエルちゃんです。手の平よりも更に小さいサイズでしたので、子どものようです。
他のヒキガエルが水たまりなど止水の中で産卵するのに対し、彼らは渓流の中で産卵をするという、なかなか珍しい特徴を持っています。水流に近い林や森にいますので、歩道を歩きながら脇のササの中をそっとのぞいて見ると、目が合うかもしれません☆


では、最後にべっぴんさんを紹介しましょう。


カケス (5月 東大台)

大台ヶ原では、たくさんの鳥の声がきけますが、その姿を捉えるのはなかなか難しいものです。そこに、いかにも撮ってくれと言わんばかりに登場してくれた鳥がこの子です。
「ジェー」というしわがれた声が聞こえれば近くにいるかもしれません。運が良ければ、地面に落ちた青いきれいな羽根が見られることもあります。

まだまだ、みなさんに紹介したい生き物がたくさんいますが、続きは次回にて☆


さまざまな動植物にあふれるシーズン真っ盛りの大台ヶ原。
一年を通して雨が多い場所ですが、これからは夏の前に梅雨がやってきますので、訪れる際には雨具をお忘れなきようご注意下さい。

また、東大台では下記の日程にて、パークボランティアによる自然観察ハイキングというイベントを今年も予定しております。

日時 :6月10日(日) ・7月22日(日)・10月7日(日) 11:00~15:00
(当日に適したプログラムを行います)
内容 :大台ヶ原で活動するパークボランティアが一緒に歩きながら、見どころや季節の動植物をご紹介します。
参加費:100円(保険代として)
HP :http://kinki.env.go.jp/to_2012/0604a.html

みなさん、是非ご参加下さい☆