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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

神鍋山植物観察会【植物】

2012年05月24日
竹野
こんにちは。
山陰海岸国立公園竹野地区より、酒井がお送りします。

先日豊岡市の神鍋山周辺の植物観察会に参加しましたので
そのときに見た植物、景色を今回はお伝えしたいと思います。

まずは観察会で見られた植物の中で特にきれいだと思ったものをご紹介。



左上 ニリンソウ(二輪草)
右上 ミヤマカタバミ(深山方喰)
左下 コチャルメルソウ(小哨吶草)
右下 リンドウ(竜胆)

この四つです。
左の名前が和名、括弧の中が漢字名です。

話は変わりますが、
この漢字名というものが意外と便利なのです。
「名は体を表す」という言葉がありますが、カタカナで書いてある和名を漢字に直すだけでその植物がどのような植物であるのかわかりやすくなることが多いのです。
たとえば、
ニリンソウは一本の茎から花が二輪咲くため二輪草という名前です。(わかりづらいですが花の下に二輪目のつぼみがついています。ただ、必ず二輪咲くというわけではなく、栄養や日照の具合によって一輪しか咲かなかったり三輪咲いたりするニリンソウもあります。)

コチャルメルソウはチャルメルソウという実がラーメンの屋台が吹いているチャルメラによく似ている植物の小型バージョンなので小哨吶草という名前です。(ちなみに、「哨吶」と書いてチャルメラと読むのだそうです。)

和名を表音文字であるカタカナから表意文字である漢字に変えると名前に名前以外の情報が含まれるためわかりやすく、覚えやすくなるのです。
植物のことを学びたい方、覚えたい方は植物の漢字名を覚えてみることをオススメします。
案外名前が頭にするっと入っていくものです。


さて、話が少し逸れましたが、春の風物詩ニリンソウ、ピンクの花脈と白のコントラストが美しいミヤマカタバミ、緑色で一見地味ですが、よく見ると雪の結晶のような幾何学的な美しさがあるコチャルメルソウ、私の個人的なお気に入りリンドウというラインナップです。

それから奥まで進むと、



滝です。
天気も良かったのでシャッタースピードを上げて写真を撮ったところ、水のしぶきまではっきりくっきりと見えるいい写真が撮れました。
滝の打ち水効果と、残雪のおかげで周辺はとてもさわやかな涼しさ。
休憩をするのにもってこいの場所です。

今回の観察会の講師の方曰く、
「この時期にしては花が少なすぎる、全然咲いてない。」
とのことですが、その割にはなかなかの数の花が咲いていました。
全盛期の神鍋山周辺はどれだけ花が咲いているのでしょうか。
そう考えると、少し楽しみになってきます。

さて、これで今回の日記は終了なのですがその前に、
一つ告知をしたいと思います。

6月2日、3日で
竹野スノーケルセンター・ビジターセンターの20周年記念イベントを行います。
月尾嘉男氏の講演会やスノーケル、カヌー講習、たこなぶり等、盛りだくさんの内容となっております。

竹野スノーケルセンター・ビジターセンターは


こちらです。

詳細につきましては下記の竹野スノーケルセンター・ビジターセンターのチラシ(PDF形式です)
http://www.takeno-scvc.jp/enent_20syunen.pdf
もしくは近畿地方環境事務所のHPよりTOPICSを見ていただければ幸いです。

皆様のご来場とご参加をお待ちしております。