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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

大峯百選 其の拾伍 【その他】

2012年01月27日
吉野
 皆さん、こんにちは。
今回は、久々に忘れた頃にやって来る?「大峯百選」をお伝えします。15番目のメインとなるものは・・・
「キノコ(菌類)」です。
大台ヶ原では、雨が多いためにキノコがたくさん見られます。しかし!その隣の大峯も大台ヶ原と同じように雨が多く、たくさんのキノコが見られるのです。しかし、キノコ(菌類)は見分けるのがとても難しく、同じキノコでも図鑑によって分類が異なり、別種として書かれているものもあると聞きます。


写真1:森の中にひっそりと生えるキノコ

 巡視中に写真1のようなキノコを見つけることが多々ありますが、名前はもちろん、何の仲間かすら分からない始末です。


写真2:左)ツキヨタケ? 右)ホウキタケの仲間?

 中には写真2のように、おおよそ分かる(気がする)キノコも見られます。左のキノコは、夜にヒダ(傘の裏側)がうっすらと光る「ツキヨタケ」のように見えます。右は傘がない特徴的な形で、「ホウキタケの仲間」のようです。生えている場所や形などをよく観察すれば、もう少し確実に見分けられますが、なかなか難しいものです。大峯地区でよく見かけ、比較的分かりやすいものと言えば・・・


写真3:(左右ともに)ロクショウグサレキン

 写真3の「ロクショウグサレキン」です。朽ちた木が「緑青(ろくしょう)」色をしているので、見るとすぐに分かります。実は、この菌類も細かく分類すると何種類かに分かれるようですが・・・

 大峯地区では、まだまだたくさんのキノコ(菌類)を見ることができます。見分けがとても難しく、よく分からないことが多い生き物ですが、「形が面白い」「色がきれい」なものが多いので、写真を撮影したり、観察したりすると、とても面白いと思います。夏から秋の間に目にする機会が多いので、これらの時期にキノコ観察をしてみてはいかがでしょうか。思わぬ発見に出会えるかもしれません。私はキノコはほとんど分からないので、もし教えて頂ける方がいらっしゃれば、教えて頂きたいと思います!