近畿地方のアイコン

近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

牛乳瓶のふたクラゲ【その他】

2011年11月25日
竹野
こんにちは。竹野は一気に寒くなり、雨が降るとあられも混じるようになってきました。今年は雪が多くなるでしょうか?去年と比べると『ジョンソン(※)』をよく見かける気がしますが・・・どうなるか楽しみですね☆

10月26日。海岸を巡視中に、牛乳瓶のふたのような物が大量に落ちているのを見つけました。さてなんでしょう??


正体は牛乳瓶のふたではなくギンカクラゲ!乾燥して茶色くなっているものは本当に牛乳瓶のふたにそっくりですが、打ち上げられたばかりのようなものは透き通った青い色がとてもきれい☆思わず触ってみたくなってしまいますがクラゲなので注意が必要です。毒が強いのか弱いのか、もし弱くても人によっては痛みを感じることもあります。知らないものは素手で触らないのが一番です!

ところでこのクラゲはどうしてギンカクラゲという名前なのでしょう?
それは丸い部分が銀貨のように見えるからだそうです。
私には銀貨よりも牛乳瓶のふたの方がしっくりくるのですが。

では。勝手に名前をつけるとしたら・・・


乾燥して茶色くなっているものは!
『牛乳瓶のふたクラゲ』(そのままですね・・・)


透き通った青がきれいなものは!
『青い扇風機クラゲ』(ちょっと想像力を広げて☆)


みなさんだったらどんな名前をつけますか??



こんなにたくさんギンカクラゲが漂着しているということは、あれも一緒に漂着しているかな??と探してみると、ありました!薄紫色のきれいなルリガイ☆


浮かんで生活しているためか、ルリガイの貝殻は軽くて壊れやすいので、きれいな形のものを見つけるととても嬉しい☆



大量のギンカクラゲに混じって小さなアカクラゲも漂着していました。アカクラゲは毒が強いので要注意!


ギンカクラゲもルリガイも対馬暖流に乗ってやってきて、強い波で打ち上げられてしまったのでしょうか。もし打ち上げられなかったとしても寒さで死んでしまうとか寿命とかいろいろあるのかもしれませんが、こんなにたくさん漂着しているのを見るとなんだか複雑な気持ちになってしまいますね。


強い波が打ち寄せた後の波打ち際には、いろんなものが漂着していておもしろい発見があるかもしれません。機会があればぜひ海辺を散策してみて下さい☆


(※)ジョンソンとは・・・
カメムシのことです☆
ジョンソンがたくさんいるかいないかで、その年の降雪予想をすることがあるそうです!
詳しくは↓2009年11月10日の日記をご覧下さい☆
http://kinki.env.go.jp/blog/2009/11/10/index.html