アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]
潮だまりの魚【動物】
2011年10月26日
熊野
こんにちは!熊野地区担当の鎌田です。
最近の熊野の海は波が穏やかで透明度も高く、ここ和歌山県那智勝浦町 宇久井半島でもいろいろな魚の写真を撮ることができました。
(左)潮だまりに「ゴンズイ」が取り残されていました。特徴的な口ヒゲからわかるように、海で生活するナマズの仲間です。小さな個体は特に大きな群れを作り、かたまって移動することから、「ゴンズイ玉」などと呼ばれています。背ビレと胸ビレに毒をもっているので、不用意に触らないよう注意が必要です。
(右)潮だまりの底でじっとしているのは、イソギンポの仲間の「カエルウオ」です。カエルのようにのっぺりとした顔をしています。雑食性で、岩に生えた細かな付着藻類や、小さなエビやカニなどの甲殻類を食べています。
(左)フグの仲間の「ヒガンフグ」だと思われます。沿岸に生息しています。潮だまりでの観察や、釣りなどで見かけます。フグなので、言わずと知れた毒魚です。
(右)大きさや白い斑点から「クサフグ」のように思いましたが、クサフグだったら大きな黒い斑点がもっと目立つはずです。さて…?
岸辺に住むフグの中でも、宇久井半島でよくみられるのはクサフグ・コモンフグ・ヒガンフグなどです。
クサフグの特徴は、
・体が小さい(~20cmくらい)
・比較的はっきりとした大きな黒い斑点がある
・小さな白い斑点がたくさんある
・海から川に進入する性質がある
コモンフグの特徴は、
・白い斑点の大きさがばらばらで、入り組んでいる
・尻ビレが黄色いことが多い
ヒガンフグの特徴は、
・黒色の斑点がある
・体がこまかなこぶ状の突起でおおわれている
です。
このほかにも、近縁なフグの仲間には、マフグ・ショウサイフグ・トラフグなどがいます。
よく見られる種類のフグについて一般的な特徴をあげましたが、実際は体の模様も変化に富み、フグを見分けるのはとても難しいとされています。更に紛らわしいことに、違う種類の間で雑種まで作ります。
見分けが難しいフグですが、ここはじっくりと観察してみることで、自然に向き合うよい機会になるのではないでしょうか。
最後に、猛毒を持つフグの調理には免許が必要です。フグが釣れた時は、ご自身では決して調理せず、信頼できる調理師さんに任せて下さいね。
最近の熊野の海は波が穏やかで透明度も高く、ここ和歌山県那智勝浦町 宇久井半島でもいろいろな魚の写真を撮ることができました。
(左)潮だまりに「ゴンズイ」が取り残されていました。特徴的な口ヒゲからわかるように、海で生活するナマズの仲間です。小さな個体は特に大きな群れを作り、かたまって移動することから、「ゴンズイ玉」などと呼ばれています。背ビレと胸ビレに毒をもっているので、不用意に触らないよう注意が必要です。
(右)潮だまりの底でじっとしているのは、イソギンポの仲間の「カエルウオ」です。カエルのようにのっぺりとした顔をしています。雑食性で、岩に生えた細かな付着藻類や、小さなエビやカニなどの甲殻類を食べています。
(左)フグの仲間の「ヒガンフグ」だと思われます。沿岸に生息しています。潮だまりでの観察や、釣りなどで見かけます。フグなので、言わずと知れた毒魚です。
(右)大きさや白い斑点から「クサフグ」のように思いましたが、クサフグだったら大きな黒い斑点がもっと目立つはずです。さて…?
岸辺に住むフグの中でも、宇久井半島でよくみられるのはクサフグ・コモンフグ・ヒガンフグなどです。
クサフグの特徴は、
・体が小さい(~20cmくらい)
・比較的はっきりとした大きな黒い斑点がある
・小さな白い斑点がたくさんある
・海から川に進入する性質がある
コモンフグの特徴は、
・白い斑点の大きさがばらばらで、入り組んでいる
・尻ビレが黄色いことが多い
ヒガンフグの特徴は、
・黒色の斑点がある
・体がこまかなこぶ状の突起でおおわれている
です。
このほかにも、近縁なフグの仲間には、マフグ・ショウサイフグ・トラフグなどがいます。
よく見られる種類のフグについて一般的な特徴をあげましたが、実際は体の模様も変化に富み、フグを見分けるのはとても難しいとされています。更に紛らわしいことに、違う種類の間で雑種まで作ります。
見分けが難しいフグですが、ここはじっくりと観察してみることで、自然に向き合うよい機会になるのではないでしょうか。
最後に、猛毒を持つフグの調理には免許が必要です。フグが釣れた時は、ご自身では決して調理せず、信頼できる調理師さんに任せて下さいね。