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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

川上小学校出前授業 【その他】

2011年08月15日
吉野
 皆さん、こんにちは。
最近、日没時間の早さから秋が近づいてきているのを感じています。ツクツクボウシも鳴き出し、晩夏であることを実感しますが、まだまだ日中は暑い日が続いていますね。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

 7月29日に奈良県吉野郡川上村の川上小学校の4年生を対象に出前授業を行いました。打合せの時に、小学校の先生から「昆虫の観察を・・・」とのお話をいただき、「これは有り難い!」とばかりに、生物多様性について考えてもらえるような内容で行いました。昆虫は地球上の生き物の中で一番種類が多く、生物多様性を伝えるには絶好の対象なのです。
当日は晴れでしたが、少し曇が出ており、暑すぎず雨が降らない程度で観察には良い天候でした。そんな天気の中、陸生昆虫を観察しながら足を進めていきます。


写真:チョウが飛んでる!

 陸生昆虫は、ヤマトシジミやアオスジアゲハなどのチョウをはじめ、草むらを飛び跳ねるエンマコオロギやショウリョウバッタ、石の下のアミメアリの巣などなど・・・身近に生息する代表的な昆虫がたくさん見られました。その中でもっとも人気があった?のが、ナナフシです。エダナナフシという種類で、一見木の枝のように見えるのですが、子ども達は次から次へと見つけました。
様々な昆虫を観察しながら川に到着し、次は水生昆虫の観察を行いました。

写真:川に入る準備・・・


写真:左)水生昆虫観察! 右)冷たくて気持ちいい!

 水生昆虫では、カゲロウやトビケラ、ゲンゴロウの仲間などが観察できました。しかし、成虫が発生している時期だからか、ほとんど幼虫が見つかりません。水生昆虫は少し残念な結果になってしまいましたが、美しい鳴き声で有名なカジカガエルを見ることができました(昆虫ではありませんが・・・)。

 とても短い時間ではありましたが、とてもたくさんの昆虫を観察でき、生物多様性について感じてくれているようでした。子どもたちも、何かを見つけては「先生、先生!」と盛んに声をかけてくれ、とても熱心に取り組んでくれました。
川上小学校の4年生の皆さん、お手伝いをして下さった先生方、どうもありがとうございました!!