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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

海のゆりかご【その他】

2011年08月03日
竹野
こんにちは。
夏休みに入ったせいか事務所近くの弁天浜キャンプ場にはたくさんのテントが張られています!無料駐車場もいつもいっぱい!海のそばでキャンプやバーベキューができる場所は意外と少ないので弁天浜キャンプ場は人気のようですね☆

さて。山陰海岸国立公園の海域では、去年、一昨年に引き続き今年も藻場等の調査が行われています。

☆先日同行させてもらった調査の様子☆


船で出発!海からみる陸側の景色はどこも迫力があります。
さすがジオパークに認定された場所!
現場へついたら海に入り調査開始です。


調査会社の方は潜って作業を行います。沿岸から沖へロープを張り、そこに記されている一定の距離ごとに写真を撮って、生えている海藻の種類や密度などを細かく調べます。
その調査の後は、区域全体の藻場の密度等をスノーケリングで大まかに調べます。

私もスノーケリングで海の中を観察してみると・・・


海草【うみくさ】のエビアマモや海藻【かいそう】のホンダワラの仲間などが生えていました。
エビアマモの根本に隠れて眠っている魚や、海藻の間を泳いでいる小魚の群れなども見ることができました☆

海草や海藻が生えている藻場は、生きものの産卵場所や生育場所、隠れ家になり『海のゆりかご』として重要な役割を持っています☆だから藻場が少なくなってしまうと、生きもの達も少なくなってしまいます・・・。
生物多様性を守るためにも藻場の保護は重要なんですね!


~~~??海藻【かいそう】と海草【うみくさ】??~~~
海藻とは?
・海に生育する多細胞の藻類全体をさします。
・花は咲かず胞子で増えます。
・根のような部分は体を固定するためにあり、養分を吸収することはできません。

海草とは?
・海産種子植物のことをさします。
・陸上の植物と同じように花が咲き種で増えます。
・根からも養分を吸収します。

海草は私たちがよく食べているワカメなどの海藻とは異なり、一度陸に上がった植物がふたたび海に戻ってきたといえる植物群だそうです☆
おもしろいですね!