近畿地方のアイコン

近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

「地質の日」イベント【イベント】

2011年05月26日
熊野
自然ふれあい行事『「地質の日」フィールドワーク 紀の松島クルージングセミナー』を開催しました!

以前の記事:
「地質の日」イベントの紹介【イベント】
http://kinki.env.go.jp/blog/2011/04/1261.html


熊野古道やマグロで有名な和歌山県の那智勝浦ですが、
その他にも、入り組んだ海岸の美しい景色を楽しんだり、
温泉で疲れを癒したりできるなど、魅力がいっぱいの場所です!

今回のイベントでは、奇岩が連なる「紀の松島」をテーマにして、
遊覧船を使いフィールド講座を開催しました。
その様子をお届けします。




まずは美しい海岸と温泉についての事前レクチャーです。
参加者の皆さん、とても真剣に聞いています。





熊野一帯は、かつては巨大な火山でした。
これが噴火、陥没して、熊野カルデラが形成されました。
その後の海面の上昇によって、海岸沿いの地形の一部が水没し、
現在の地形が形成されました。
また、この火山活動により、地下に残った岩体が熱源となって、
温泉が形成されています。(図は後誠介氏監修、2011)

熊野一帯に広がる不思議な地形は、
かつての熊野カルデラの名残だったのですね!
私もとても勉強になりました。




レクチャーの後は、待望の遊覧船クルーズです!




講師の先生の説明を聞きながら、紀の松島を巡ります。






複雑な地形の間を、遊覧船が器用にすり抜けていきました。



遠くには那智の滝が!
鉄塔右上に霞んで見えています。




天気にも恵まれ、気持ちのいい船旅でした!
那智勝浦町では、クルーズの他にも、
足湯などの温泉や、マグロ市場見学など、様々な体験ができます。
みなさまも休日には足を運んでみてはいかがですか?