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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

大峯百選 其の拾弐 【植物】

2010年12月21日
吉野
 皆さん、こんにちは。
今回は、またまた忘れた頃にやってくる(?)「大峯百選 其の拾弐」をお伝えします。
大峯地区で有名な植物と言えば・・・オオヤマレンゲですが、今回はオオヤマレンゲ以外の大峯を彩る花々について、見ごろの時期を交えつつご紹介します。

 まず、大峯で最もよく見かける花と言えば・・・

写真:バイケイソウ(ユリ科)
 バイケイソウです。以前の日記(※)でもご紹介しましたが、この植物には毒があり、ニホンジカが食べない植物です。また、花も何とも言えない匂いを放っています。しかし、(匂いさえ嗅がなければ)白く小さい可愛らしい花を多数付けているので、この植物は「目」で楽しむことをお勧めします。開花時期は、7月頃です。
(※)2009年4月24日 「開通!【利用・施設】」をご参照下さい。

 次は、少し意外なところ(?)で見かける「イワカガミ」です。

写真:イワカガミ(イワウメ科)
 イワカガミは、岩場や急傾斜地などで見られます。岩場が多く、険しい大峯では、思わぬところで見かけることがあります。名前のとおり、葉には、鏡のような光沢があり、ピンク色の小さな花を付けます。花は、4月下旬から5月頃に見られます。

 最後は、イワカガミと同じように岩場などで見かける「ダイモンジソウ」をご紹介します。

写真:ダイモンジソウ(ユキノシタ科)
ダイモンジソウは名のとおり、「大」の字のように見える花をつけます。白く可憐な花を咲かせ、岩場でひときわ目立っています。花は、9月から10月頃に見られます。

 大峯地区では、大きな花のオオヤマレンゲと小さなこれらの花々が山を彩っています。この花々が咲く季節に皆さんも心を和ませに見に行かれてはいかがでしょうか。

!!お願い!!
国立公園内では、訪れる多くの人々の為にも、植物の採取はご遠慮下さい。この地域の良さをより多くの人々と分かち合えるよう、皆さまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。