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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

大台ヶ原のフィールドサイン【動物】

2010年12月08日
吉野
 人の気配のなくなった大台ヶ原の歩道で、こんなものがよく見られました(現在、大台ヶ原ドライブウェイは冬期閉鎖のため通行止めです)。

 お食事中の方は申し訳ありません。うんちの写真が並びますので、ご注意ください。



よく見ると木の実やタネを食べているもよう。これはテンか、イタチのようです。



こちらはおそらくキツネ。先が細くなっているのが特徴です。



さてこれは何でしょうか?
 もっとサイズが大きければツキノワグマのものと似ていますが、小さいです。よく見るとタネを食べているようです。専門家の方によるとこれもテンかイタチだろうとのこと。

※どの動物のものか確定するには細かい調査が必要になってきます。

 野生動物はその姿を見ることが少ないですが、糞やツメ跡、食痕(実などをかじった跡)を観察することで、そこにどんな生き物が住んでいるのかがわかります。こうした痕跡は「フィールドサイン」と呼ばれ、特に糞は動物の生息調査などにも大いに役立ちます。

 ちなみに大台ヶ原には、ツキノワグマ、ニホンジカ、カモシカ、ノウサギ、キツネ、タヌキ、イタチの仲間(テン、アナグマなど)ネズミの仲間(ニホンリス、ムササビなど)・・など 約30種類のホ乳類が生息しています。

 大台ヶ原で、ぜひ皆さんも野生動物たちの暮らしを感じてみてください。


★大台ヶ原ドライブウェイ冬期通行止め期間★
平成22年12月1日(水)午後3時 ~ 平成23年4月21日(木)午後3時まで
大台ヶ原山上駐車場へ続く大台ヶ原ドライブウェイ(大台ヶ原公園川上線)は、上記期間中は冬期閉鎖のため通行止めとなります。