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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

大台ヶ原に木を植えよう【イベント】

2010年10月25日
吉野
 昭和30年代の大型台風をきっかけに、大台ヶ原の正木峠にあるトウヒ(※大台ヶ原を代表する針葉樹)の森は大きく変化してしまいました。

 昔は、うっそうとした森だった正木峠。度重なる大型台風の風をうけて森の木が次々と倒れ、日の光が入ることにより、ササがよく育つようになりました。そしてササを求めてシカが集まり、シカの食害が増大したことが森の衰退の原因のひとつと考えられています。



現在の正木峠。立ち枯れの木々とササの風景が広がっています。

 その正木峠の自然を再生させるため、トウヒの苗を植えることになりました。大台ヶ原の郷、上北山村の人たちが育ててきたトウヒの苗を、地元の小中学生が植えてくれます。本番を前に、大人たちは準備に大忙しです!



大事に育てられてきたトウヒの苗。慎重に土から堀りおこします。



トウヒの苗はこの大きさですでに20歳!生長するのにとても時間がかかるのだそうです。
 根っこを乾かさないよう、苗を傷付けないよう、植える場所まで運びました。

 10月26日は小学生27名が、11月2日は中学生9名が、正木峠に苗を植えます。子ども達は苗を植えながら、どんな事を考えてくれるのでしょうか。


★---大台ヶ原紅葉情報---★
10月下旬:西大台 見頃
11月初旬:大台ヶ原ドライブウェイ沿い 見頃

詳しい情報は、大台ヶ原ビジターセンター(TEL:07468-3-0312)までお問い合わせください。