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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

紅葉と黄葉と褐葉と【植物】

2010年10月20日
吉野
 秋になると植物の葉っぱは、黄色くなり、だんだん赤くなり、茶色くなって枯れていく。紅葉とはその「赤くなった時」だと単純に考えていた私ですが、どうも、そう単純ではなかったようです。



写真:10月22日(金)東大台のシオカラ谷

 写真のように、秋になると「赤色」「橙色」「黄色」「褐色」と葉は色付きますが、どの色になるかは、植物の種類によってだいたい決まっているそうです。加えて、色は生育条件や天候、樹齢によっても左右され、時間とともに色が変化するものもあります。

 葉が落葉に先立って色付くことを一般に「紅葉」と呼んでいますが、詳しく分けると・・・
赤や橙色=「紅葉」、黄色=「黄葉(こうよう/おうよう)」、褐色=「褐葉(かつよう)」と呼ぶことがあるのだそうです。(文一総合出版「紅葉ハンドブック」より)



東大台 「霧の紅葉」



東大台 「霧の黄葉(こうよう/おうよう)」

 葉に色がつくのは、木が葉を落とす準備中に、赤、黄などの色素を持った成分が葉に蓄積するから・・・なのですが、色によって成分や物質の反応の過程にそれぞれ違いがあるそうです。深い!

 大台ヶ原の色とりどりの葉を見て、植物たちの複雑で繊細な生き方に感服してしまいました。

☆----大台ヶ原紅葉情報-----☆
10月下旬 西大台 見頃
10月下旬~11月初旬 大台ヶ原ドライブウェイ沿い 見頃

詳しい情報は、大台ヶ原ビジターセンター(TEL:07468-3-0312)までお問い合わせください。