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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

瀞峡ウォーク 【イベント】

2010年10月04日
吉野
 皆さん、こんにちは。
最近は暑さも和らぎ、すっかり秋の風が吹くようになりましたね。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
 さて今回は、秋の瀞峡(どろきょう※)を満喫できるイベントについてお伝えします。
(※)瀞峡については、2010年6月28日 『渓谷 【その他】』をご参照下さい。

 10月23日(土)に熊野自然保護官事務所と合同で、『吉野熊野国立公園「瀞峡ウォーク」~筏師のみち散策と川舟で秋の瀞峡めぐり~』を実施します!「散策」と「川舟」とあるように、筏師(いかだし)が通っていた道を歩き、瀞峡の壮大な風景を川舟から見る内容となっています。
ところで、皆さんは「筏師」と呼ばれる方々をご存じでしょうか?「筏師」とは、スギやヒノキなど切り出した木材を筏に組み、木材を売る市場がある下流へ運ぶ人たちのことです。現在ではトラックなどを使って運搬できますが、昔はこの方法で材木を運搬しており、とても重要な役割を担っていました。

写真:筏師によって材木が運ばれていた瀞峡(9月28日撮影)

 筏師が下っていた北山川では、穏やかな流ればかりではありません。激流の中で筏師たちは、「櫂(かい)」という道具(オールの様なもの)を使って筏を自在に操っていました。

 筏として下流に運んだ材木は市場で売るのですが、下流まで下った筏師の方々は、材木を切った場所まで戻って来なければなりません。この戻ってくる道が「筏師の道」なのです。「筏師の道」は、北山川沿いの森の中を抜けるとても清々しい道です。しかし、川沿いであるため湿度が高く、「ヤマビル」も生息しています。

写真:知らぬ間に靴下に付いたヤマビル(9月28日撮影)

 吉野熊野国立公園の見どころである山、川、海のうち、山(森)と川を堪能できるイベントですので、皆さんのご参加をお待ちしております!

↓↓詳しくはこちらのチラシをご参照下さい↓↓