近畿地方のアイコン

近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

大峯百選 其の拾 【植物】

2010年08月02日
吉野
 皆さん、こんにちは。
今回は、またまた忘れた頃にやってくる(?)「大峯百選」です。今回でようやく10分の1になりました。記念すべき「其の拾」は、大峯を代表する花「オオヤマレンゲ」についてお伝えします。

 「オオヤマレンゲ」は、1895年に大峯を調査していた白井光太郎博士によって発見されました。そして1928年には、弥山のオオヤマレンゲ自生地が国の天然記念物に指定されています。

写真:オオヤマレンゲ(モクレン科)開花時期:6月下旬~7月

 今の時期、花はすでに終わっていますが、もう少しするとオオヤマレンゲの将来を担う真っ赤な種子を見ることができます。

写真:左)たくさん実った種子 右)苔や石の上に落ちた種子(赤丸内)

 このオオヤマレンゲは、近年まで弥山・八経ヶ岳だけでなく稲村ヶ岳周辺にも群生していたようですが、増え過ぎたニホンジカの食害などにより、ずいぶんと数が減ってしまいました。

写真:オオヤマレンゲの実生(みしょう)

 以前の日記(※)でもお伝えしたように、環境省ではこのオオヤマレンゲを保護するための対策を行っています。実生とは『「実」から「生」まれる』とあるように、種子から発芽した個体のことです。この実生が元気に生長し、いつの日かあの美しい花を咲かせることができるよう、見守っていきたいと思います。皆さんもこの実生を踏んでしまわないように、歩道の外へは立入らないようご協力をお願いいたします! 
(※)2009年6月30日 「天女花 【利用・施設】【植物】」をご参照下さい。
http://kinki.env.go.jp/blog/2009/06/30/index.html

!お願い!
大峯の山々は、吉野熊野国立公園の中に位置しています。国立公園の中では、より良い自然を守るため、「とる」のは写真のみにしていただき、花、種子、実生など植物の保護にご協力をお願いいたします。