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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

グリーンウェイブ 【イベント】

2010年05月25日
吉野
 皆さん、こんにちは。
早速ですが、皆さんは「グリーンウェイブ」というものをご存じでしょうか?
「グリーンウェイブ」とは、「グリーン=緑」と「ウェイブ=波」を合わせたもので、国連で定めた「国際生物多様性の日」の午前10時に世界で同時に植樹を行う、というものです。同時と言っても、「午前10時」と時間を決めていれば世界では「時差」があるので、「徐々に緑が広がる=波」になるというものです。

 「国際生物多様性の日」の5月22日(土)、吉野山ではこのグリーンウェイブが実施され、吉野自然保護官事務所からは濵名自然保護官が出席しました。
「サクラで有名な吉野山ではサクラが衰退している」ということで、吉野山でのグリーンウェイブの取り組みは、吉野山保勝会の方々が育てた吉野山産のシロヤマザクラの苗を植樹するというものでした。

写真:実際に植樹したシロヤマザクラ(5月24日撮影)


写真:グリーンウェイブでも使用したシロヤマザクラの苗(5月24日撮影)

 上の写真を見ると分かるように、この苗は竹で作ったポットに入れられています。最近はあちこちで竹林が拡大し、「伐った竹は捨てていた」のですが、吉野山保勝会の方々のアイデアにより、「放置しても自然に還るポット」として利用され、ここでは一石二鳥の道具となっています。
この苗は、濵名自然保護官が参加した際にいただいてきたものです。吉野自然保護官事務所に来訪された方々にも吉野山のサクラ保全活動の一部を紹介できれば、ということで、早速、事務所近くに植樹しました。

写真:事務所近くに植えたサクラの苗(5月24日撮影)

意外と土が硬く、保護官と悪戦苦闘しながらポットが埋まるほどの深さまで掘り、そっと植えました。
生物多様性の概念はちょっと難しいですが、まずは、このような植樹などの活動から、皆さんにも環境保全を意識したり、また興味を持ったりしていただければと思います。
※植樹したシロヤマザクラの苗は、すべて種子から育てたものです。挿し木で増やした苗と違い、1本1本が別の遺伝子、個性を持っています。これも生物多様性です。