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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

名前【その他】

2010年04月21日
竹野
こんにちは。突然ですが『オトシブミ』という昆虫をご存じですか。オトシブミは木の若葉に切れ目を入れてしおれさせ、それを綺麗に巻き上げて中に卵を産むそうです(これをゆりかごと呼ぶそうです。かわいいですね☆)。巻きやすいようにわざと切れ目を入れてしおれさせるなんてとっても頭が良い!巻かれた葉っぱが落ちている様子が落とし文(おとしぶみ※)のようだというところからその名がついたそうです。友人からこの話しを聞いて、「ゆりかご作るところを見てみたい!!」と思いました。
(※)落とし文とは
昔々、直接言えないようなことを手紙に書いて渡したい人の近くにわざと落としておいたそうで、これを落とし文と呼んでいたそうです。

ということで、今回は4月19日に猫崎半島で見た植物と名前について☆


トキワイカリソウ(常磐イカリソウ)
花の様子が船などに使われる錨(いかり)のようであり、トキワとは葉が常緑なところからつけられたそうです。

ウラシマソウ(浦島草)
花から長~い鞭状のものが出ているのですが、それを浦島太郎が釣り糸をたらしている様子に見立ててつけられたそうです。

ムサシアブミ(武蔵鐙)
独特な花の形を、むかし武蔵という国で製産したアブミにたとえてつけられたそうです。

ホウチャクソウ(宝鐸草)
花の姿を寺院の軒などに下がっている風鈴に似た宝鐸にたとえてつけられたそうです。

そして今回調べていて一番興味がわいたのがこちら。


ヒトリシズカ(一人静) 別名 ヨシノシズカ(吉野静)
別名のヨシノシズカのシズカは源義経が寵妾した静御前が舞う姿にたとえてつけられたそうで、花穂が一本であることからヒトリシズカとつけられたそうです。

歴史は苦手なのですが、源義経や静御前と聞くとなんだか興味津々。ヒトリシズカについてもっと知りたくなりました☆名前の由来からいろいろな方向へ関心が広がっていくなんて面白いですね~。





最後は歩いている途中にいた赤い虫。すごく派手な触覚です!クシヒゲベニボタルでしょうか。調べてみるととてもよく似た昆虫が何種類かいるようです・・・。この写真だけでは見分けられないので、ひとまずクシヒゲベニボタルってことで。
ではでは名前の由来は・・・・
クシヒゲ(櫛状のひげのような触覚)ベニボタル(ベニボタル科の仲間)
でしょうか。。。
見た目はびっくりなのに名前はグッとこなくてちょっと残念。