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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

大峯百選 其の肆(し) 【動物】

2010年02月19日
吉野
 皆さん、こんにちは。
今年の冬は、寒暖の差が激しいですね。早く春が来ないものかと思いを募らせる毎日です。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

 さて今回は「大峯百選 其の肆」として、大峯で見られる動物についてお伝えしたいと思います。
よく見られる動物の代表格は、「ナガレヒキガエル」です。大台ヶ原でもよく見られますが、大峯山系でも雨の日やその翌日など、湿度が高い日によく見られます。じ~っとして動かないと思ったら急に飛び跳ね、着地に失敗してモタモタ・・・という何とも可愛らしい動きで和ませてくれます。皆さんも見かけた際は、じっくり観察してみてください。ゴツゴツした大きな体に似合わず、可愛らしい動きをしてくれるはずです。

写真:(左)ナガレヒキガエル (右)ナガレヒキガエルのおしり

 逆に、あまり見られない動物の代表格は「カモシカ」です。カモシカは、ニホンジカとは体毛の色がまったく違う(※)ため、パッと見ただけで判別できます。カモシカは岩場に生息し、単独で活動するため、あまり見る機会がありません。一方、ニホンジカは草原に生息し、集団で活動しています。そのため、よく目にすることができるのです。
(※)カモシカは体毛が灰色をしており、ニホンジカはベージュや濃い茶色をしています。

写真:巡視中(和佐又山)に見かけたカモシカ

 優れた自然が残されている国立公園にお越しになった際には、ぜひ動物観察を行ってみてください。思わぬ動物に出会えるかもしれません。

※お願い※
動物を観察する際は、走って近づいたり、大声を出すなど驚かさず、そっと見守って下さい。