近畿地方のアイコン

近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

上北山村小学校出前授業【その他】

2010年02月26日
吉野
 前回の中学校に続いて、2月23日に上北山村の小学校にて、出前授業を行いました。生徒の皆さんには環境学習ゲームを参考に作成した、「生きものつながり」のゲームに挑戦していただきました!

まずは、大台ヶ原の「生きものつながり」パズル。



(クリックで拡大↑)

 4つのグループに分かれて、9ピースあるパズル(写真右)をそれぞれ完成させてもらいました。ピースには、大台ヶ原に住む動植物が描かれており、それから出ている「つながり」を示した矢印の先に、別の生きものがあてはまる仕組みです。左画像:こまどり→(たべる)→虫につながります。
 事務所では「けっこう難しい」との声があったパズルですが、あっという間に完成!さすが~!



 パズルが完成したら、ピースに描かれたものと同じ生きものの写真が貼られた缶で、ピラミッドを作ってもらいます。4(グループ)×9(ピース)=大台ヶ原の36の生きものたちが、支え合ってできたピラミッド(写真左)。
 ひとつでも引き抜くと・・・崩れてしまいます!(写真右)缶を引き抜いてくれた生徒さんは、思わず「ごめんなさい~!!」



 パズルは裏返すと別のパズルに。4つのグループのピースをすべて合わせると、生きものの暮らしと、人間の暮らしとのつながりがわかります。
 鹿の肉が食べられるのも、キノコが食べられるのも(注意:大台ヶ原での動植物の採取は禁止されております)、森に住む生きものたちがつながり合って生きているから。

 絶滅危惧種など「だけ」を守っていても、残念ながら、つながりは保たれません。生きもの達がつながっている仕組みそのものを守っていくことが重要になってきます。

 自分で書いていて、非常に難しいテーマだな~と改めて思います。まずは「生きもののつながりって面白い!」と思ってもらえたら良いなと思いました。

 授業を最後までしっかりと聞いてくれた生徒の皆さん、そして今回も授業作りに協力していただいた大台ヶ原ビジターセンターふれあいコーディネーターさん、どうもありがとうございました!