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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

春気分? 【植物】

2010年01月27日
吉野
 皆さん、こんにちは。
最近吉野では日中に暖かな日差しが差すことが多く、日も少しずつ長くなっていることから、(日中のみ)春が近づいてきていることを実感します。
そんな中、吉野自然保護官事務所のまわりで「タンポポ」が咲いているのを発見しました。
つい先日までは咲いていなかったはずですが・・・暖かな日差しのお陰でしょうか。見つけたとき、『もうすぐ春が来る!』と何だかちょっと嬉しくなってしまいました。

写真:セイヨウタンポポ(1月27日撮影)

さて、今回はこの「タンポポ」に焦点を当ててお伝えしたいと思います。「タンポポ」は皆さんご存じかと思います。花の後に実る「わた毛」を飛ばして遊んだ経験がある方も多いと思います。では、この「タンポポ」に種類があることはご存じでしょうか?
どのような種類があるのか挙げてみると、カンサイタンポポ、セイヨウタンポポ、アカミタンポポ、シロバナタンポポなどなど・・・思いのほか多くの種類があるのです。
皆さんがよく目にする「タンポポ」は、カンサイタンポポとセイヨウタンポポではないかと思います。

では、カンサイタンポポとセイヨウタンポポの違いは?というと、花が咲いていれば比較的簡単に見分けることができます。

写真:セイヨウタンポポを横からみると・・・(1月27日撮影)
上の写真の赤矢印の先にベロンと反り返っている部分があります。この部分には『総苞外片(そうほうがいへん)』という名前がついており、この部分が反り返っていれば「セイヨウタンポポ」です。この『総苞外片』が反り返らず、写真の青矢印にくっついていれば、「カンサイタンポポ」です。
「カンサイタンポポ」は在来種(※)で、「セイヨウタンポポ」は外来種(※)と言われています。
(※)在来種とはもともと日本に住んでいた種で、外来種とは他地域から入ってきた種のことです。

 皆さんのお住まいの場所でももうすでに「タンポポ」が咲いているかもしれません。「カンサイタンポポ」と「セイヨウタンポポ」のどちらが咲いているのか、観察してみてはいかがでしょうか。