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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

御浜町のお宝発見・僕らのお宝発見 【イベント】

2010年01月22日
熊野
 三重県御浜町では現在、エコツーリズムに向けて、地域の方々と協働でワークショップ形式で取り組みを進めています。(15日の吉野ARの日記で、13日に開催された第1回のワークショップのことが取り上げられています)従って、地域の方々に、地元の魅力を再発見して頂くことが重要になります。
<参考>前回の日記(御浜町のエコツーリズムについて):http://kinki.env.go.jp/blog/2010/01/06/index.html

 そこでこの度「御浜で自然体験・僕らのお宝発見」と銘打って、町内を流れる志原川にて、自然観察会を開催しました。
 川舟下り等を通じて環境保全活動をされている市民団体の方々や植物に詳しい方のご協力を得て、志原川を川舟で訪ね、志原川河口に広がる湿地を探訪しました。


船底が浅い川舟で、静かな水面をすすみます。

葉を落としたハマナツメの群落。志原川は絶滅危惧種に登録されているハマナツメの日本最大規模の群生地になっています。

春先を告げるタネツケバナ。播種(はしゅ)する前のもみを水に浸ける頃に、この花が咲くことから名付けられたそうです。昔の人は自然をよく観察しながら、生活していたことがしのばれます。
 
 この他にも強い風によって、葉が枝の一方にだけつく片葉になったヨシや、節分の魔除けとして用いられたトベラの葉を観察したり、光沢のあるカワセミの行き交う姿が見られたりと、冬の志原の自然を満喫しました。
 地元の方々も普段とは違った視点で志原川を堪能し、新たな発見をされたようです。御浜町のお宝(魅力)発掘に繋がればと思います。