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近畿地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [近畿地区]

もうすぐ冬なのに・・・ 【動物】

2009年11月16日
吉野
 皆さん、こんにちは。
近畿地方では、今週もすっきりしない天気が続きそうですね。気温もどんどん低くなっているので、せめて日光浴ができるほどの天気であれば良いですが・・・

 さて今回は、そんな天気や気温に負けない(?)昆虫たちの紹介をしたいと思います。
昆虫と言えば、冬が近づいてくると見かけなくなる・・・と思われがちですが、以前ご紹介した(※)ツマグロヒョウモンなどのように、秋によく目にするものもいます。
(※)8月27日 「秋を彩る蝶 【動物】」をご覧下さい。
http://kinki.env.go.jp/blog/2009/08/27/index.html
日に日に寒さが増している吉野自然保護官事務所には、つい先日から訪問者がいます。

写真:(左)立派なオオカマキリのメス(カマキリ科:11月13日撮影)、(右)コカマキリのメス(カマキリ科:11月16日撮影)
どちらとも随分と大きなお腹をしていたので、産卵場所を探していたのかもしれません。
産卵と言えば・・・

写真:ヨモギハムシのオス(ハムシ科:11月13日撮影)
写真はオスなのですが、メスは「大丈夫か!?」と思うほど大きなお腹をしており(卵が詰まっています)、事務所のまわりに生えているヨモギの葉をムシャムシャ食べています。

これらの訪問者は事務所の外なのですが・・・事務所内にも侵入してくる者もいるのです!

写真:事務所に侵入した謎のイモムシ(ケムシ?)(11月13日撮影)
さらに何と!!この写真を見ていただくとお分かりいただけると思うのですが、写真左に写っている黒い棒はシャープペンの芯(直径0.5mm)なのです!!小ささがお分かりいただけるでしょうか?蛾(ガ)の幼虫には間違いないのですが、何しろ小さい(まだ卵から孵ったばっかり?)ので何という種類なのかは分かりません・・・しかし、一体どこから侵入したんでしょうか?

 このように吉野自然保護官事務所では、冬を目前としていながら、昆虫たちの賑やか(?)な活動を見ることができます。昆虫は、都会のど真ん中ですら生息しており、観察することができる生き物です。観察するコツは、舐めるように植物や地面を見ることです。皆さんの家のまわりにも、きっと昆虫たちが生息し、賑やか(?)な活動があるはずなので、天気の良い日に観察してみてはいかがでしょうか?きっと新しい発見や感動の場面に遭遇できるはずです!!